神戸学校はフェリシモが主催する「神戸発 生活デザイン学校」です。
<第1部>
こんにちは。貴城 けいさんは今日はいらっしゃいません……うそです。後でみえますから。僕は今、喘息なんです。たくさん猫を飼ってたんですが、昨年12月に最後の2匹が死んでしまったら喘息になってしまいまして。普通と逆ですよね、だから僕は猫いないアレルギーと言っているんです。
猫の霊が憑いて存在を思い出させようとしているのかなと思うできごとがあったんです。猫が死にまして、2週間~1ヵ月たったある日、家に帰ったら玄関にものすごく猫のおしっこのにおいがして、すごいんですよ。かみさんに「これどうしたの、一体」って聞いたら、におわないって言うんですよ。僕だけにしかわからないんですね。僕はいつもホースで掃除していましたので、それで玄関にきれいに水撒いて、掃除したのににおいが取れない。それからまた数日してから朝起きたら、僕はひとりで寝ているんですけど僕の部屋がキャットフードのにおいでものすごいんですよ。変だなあー、台所で缶を間違って開けちゃったのかなあー、僕の朝食に間違ってでてきたらいやだなあとか思って、どうしてこんなキャットフードのにおいがするんだろう、また家内に「このにおい何とかならないかな」と言ったら「全然におわない」って言うんですよ。死んでからにおいでもって2回帰って来たんですね。
その話を喘息で通っている病院で看護師さんにしたら、その看護師さんの親友が自殺しちゃって、しばらくしたら部屋中その親友の香水のにおいがして、彼女がびっくりして「あ、このにおいはあの子のにおいだ」と思ったことがあったそうです。その人は、そんなこと人に言ったら笑われるから誰にも言ってなかったんだけど、僕が猫の話をして、初めて「実は私も……」と話したんです。僕の話にそれで納得したと言っていました。僕は納得しきれないが、ペットが死んだらどうなるかという本が外国の本ですけど2冊ぐらい出ていまして、読んだらやっぱり、亡くなったのがにおいだけで帰って来たという話がいくつか載っていたので「あー、やっぱりこういうことがあるんだな」と思いました。
まあ、貴城さんが来られたらこんな話はしませんので(笑)。
僕は10年に1度ずつ、大ケガをしているんです。ほとんど交通事故なんですけど、最初が1960年、70、80、90年と、ものの見事に40年間続いているわけです。それで次は2000年かと思っていたら、2000年にあと10日という日に交通事故に遭いまして、これも一応交通事故だと思うんです。僕が自転車に乗ろうとしてそのまま倒れて(笑)。肋骨を折っちゃったんです。ただ、あと10日たったら2000年なんですけど、10日前にしちゃったから、たぶんこれでもう打ち止めじゃないかなと思うんですけれども。今も咳をしたりくしゃみしたり、笑ったりすると胸が痛いんです。
こんなつまんない話はこの辺にして、お待ち兼ねの人もいらっしゃると思いますので……。
(貴城 けいさん登場)
横尾さん:
貴城さんにさっき言わなかったんだけれども、貴城さんの家を僕は知っていますよ。
貴城さん:
えっ? なんで? ご近所だと聞いていますけど。
横尾さん:
教会があるでしょう? 教会の真ん前が僕のアトリエなんです。
貴城さん:
あ、そうなんですか。私、あの教会にある幼稚園に行っていたんです。全然知らなかった。
横尾さん:
昔、背の高い女の子がね、目立つ子がいて、よく会っていたんですよ。それがどうも貴城さんなんですよ。
貴城さん:
本当ですか!
横尾さん:
たぶん貴城さんが中~高生のころだと思います。背の高い、すごく目立つ子がね、ひとりでね、気取って歩いているんですよ(笑)。
貴城さん:
気取ってないですよ!(笑)
横尾さん:
でもいつころからかいなくなっちゃったんですよ。ああ、最近あの子に会わなくなったなあと思ったら、今ここにいらっしゃる。
貴城さん:
はい。そうです。確かに私は東京から姿を消しました。
横尾さん:
東京に帰られたりはするんですか?
貴城さん:
ええ、休みとか帰れる時には。
横尾さん:
ああ、そうですか。たぶん正月には帰ってこられるんだろうなと思って。家に遊びに来られたらいいのになーと思ったんだけど。実は今日初めて会ったんですよね。
貴城さん:
はい、そうです。
横尾さん:
今年の元旦の日にテレビを点けると、宝塚の人が大勢出ていて何だろうと思って見てたら、僕のポスターが急に出てきたんですよ。
貴城さん:
でも、あの宝塚のポスターはすごく素敵ですね。
横尾さん:
そうですか。でもあれは月組だから……(笑)。
貴城さん:
いや、同じ宝塚ですから! そんなことないですよ(笑)! 私がポスターに載る時に、雪組のポスターを作ってくださいね。
横尾さん:
おかしいのはね、僕のところに僕のファンじゃない人から手紙が来るんですよ。○○組のポスターも作ってちょうだいとか、作れ! とか怖いんですよね(笑)。そんなこと僕に言ったってどうすることもできないんです。だから僕に言わないでね、宝塚の方にどんどん言ってくれればできるんですよ。宝塚は、特別な世界だからね、ファンとスターとの関係もすごく特別だからね。珍しいですよね。
貴城さん:
そうですね。でもある意味、近いと言えば近いと思うんですよ。普通の芸能界の方に比べたらファンと私たちの間が。身近に感じられるんだと思います。
横尾さん:
今お休みで暇ですよね。今度は何をするんですか。
貴城さん:
2月11日から東京公演です。
横尾さん:
僕はもう見ましたけどね。
貴城さん:
東京でもぜひ見てくださいね。
横尾さん:
チケットは取れるんでしょう?
貴城さん:
はい、もちろん取らせていただきます。特等席に。
横尾さん:
でもいちばんいい席は、トップの人のものでしょう(笑)?
貴城さん:
いやぁー、どうなんでしょうね。わかんないですけど。
横尾さん:
そうですよ。
貴城さん:
そうなんですか。
横尾さん:
僕、一回トップの方に取ってもらったことがあるんですよ。そしたらね、前から3列目のど真ん中であーんなとこはつらくってもう。とてもつらいですよ。しかも男だから。後ろからお客さんが見ても「ああー、あれは素人だ」ってわかったと思うんですよ。
貴城さん:
ええー? そんなことないですよ。
横尾さん:
だって、周囲の人はパンフレットなんて持っていませんよ。何回も来ているから。
貴城さん:
あぁー、なるほど。
横尾さん:
僕は一昨年初めて宝塚を見せていただいて、その時たまたま雪組の舞台で、その時はもちろんトップの人なんて誰も知らなくて、その時なんだかでっかい目立つ子がいるなと思っていたんですよ。それが貴城さんだったんですけど、雪組の中では一番高いんですか。
貴城さん:
下級生の子にもうちょっと大きい子はいますね。でも高い方ではあります。
横尾さん:
早くポスターに出るようになってください。僕もそれまで生きているかどうか、15年先だと言われたら生きているかどうかわからなからできるだけ早くお願いしますね。15年先なら下手になっているかもしれない(笑)。何かしゃべってくださいよ。
貴城さん:
(笑)いやー、しゃべるのが苦手なんですよね。
横尾さん:
ウソでしょう? 宝塚の書いてあるのを読んだらみんなおしゃべりしてらっしゃるじゃないですか。
貴城さん:
そうですね。でも雑誌とかに載るのはだいぶ編集でカットされていますからね。
横尾さん:
カットされていてあれだけみんな解放されてしゃべってらっしゃるんだから。
貴城さん:
カットされるってことを頭にあるからしゃべっているからだと思いますね。
横尾さん:
宝塚以外の話もしましょうか。例えば食べ物の話でも。
貴城さん:
食べるものは、いちばんの好物はお豆腐なんです。
横尾さん:
豆腐! へぇー、あんな味のないもの。そうですか。僕はお肉が好きなんです。魚より。僕は一滴もお酒を飲まないので刺し身は食べないんです。
貴城さん:
私も刺し身はだめなんです。お鮨(すし)も食べないです。
横尾さん:
僕は刺し身はだめだけど、お鮨(すし)は食べます。
貴城さん:
お鮨(すし)は大丈夫なんですか。私はお鮨(すし)もだめだし、お酒もあんまり飲まないです。とりあえず、豆腐とマンゴーが好きです。
横尾さん:
豆腐とマンゴー? ああー、豆腐とマンゴーね(笑)。僕はインドによく行ってたんだけど、インドにはマンゴーがありますよ。豆腐とマンゴー(笑)。話が発展しそうでしないですね。
貴城さん:
そうですか。先生はあんまり好きじゃないですか。
横尾さん:
豆腐とか、フランス料理とかむにゅむにゅしたのが好きじゃないんです。
貴城さん:
そうなんですか。じゃあお肉でもカシカシのがいいんですか?
横尾さん:
おでんなんかのすじ肉、あれ結構好きなんですよ。いいお肉よりもね。僕こんなトークショー初めてですよ。お肉とか豆腐とか言っているの。いつもはアートがねとか言っているんですが、今日は楽なことは楽なんですけど、皆さまの前でこんな話っていうのは怒られるのかな、なんて思っているんですけど。
貴城さん:
大丈夫ですよ。
横尾さん:
大丈夫ですか。はい。ビジュアル系が好きなんですか? 宝塚もビジュアル系ですよね。
貴城さん:
そうですね。一種ビジュアル系ですね。ちょっと雰囲気は違うけど。
横尾さん:
僕はね、どうして男のくせに宝塚の男役の人たちにあこがれるって言うのか魅かれる理由が自分でもわからないんですよね。全然わかんないんです。女性の場合は何かわかるんですよ。世の中の男性に絶望してしまってね。現実にはあんなきれいな男性はいないってね、毎日劇場に行って「ああー、王子さま!」って感じで。
貴城さん:
(笑)王子さまですか。
横尾さん:
僕は別に現実の男性に絶望する必要も何もないし、僕みたいな好みの人間が世の中にもっと多ければ、宝塚も男の客でいっぱいになると思うんです。だから僕みたいな人間をできるだけ増やすということが宝塚のまず先決問題だと思うんです。
貴城さん:
そうですね。男性の方は、観に来ること自体が勇気がいることだとおっしゃるんで、でも案外一回来てしまったら、結構ハマっちゃう人とかいますしね。
横尾さん:
前で見るのと後ろで見るのとでは、だいぶ違いますよね。僕は、大昔ですよ、1960年代に東京の宝塚の劇場で人に連れられて観に行ったんだけども、後ろの方で顔もよくわからないし、それ以来全然観に行ってなかったんですよ。一昨年観に行ったときは前から4番目ぐらいのいい場所だったんですよ。いい場所だったからよかったなーと思うんです。あれがもし、もうちょっと後ろだったらどうだったかなーと思うんですよね。その時は男の友人と一緒に行ったんですけど、なんか外に出てからね、話が食い違うんですよ。どうして食い違うのかなと思ったら、彼は娘役ばっかり見てたんですよ。僕は男役を見てたんですよ。僕も普通だったら女の人を見るんですよ。宝塚に行ってしまったために、女の人に興味がないっていうわけではないけれど、宝塚の男の人に興味があることを自分で発見したんです。僕は歌舞伎もよく見に行くんだけども、歌舞伎の女形に対してはね、宝塚の男役に対する興味とは全然違うんです。あっちは別の目で見ちゃうんですね。何か芸術的に見るというか、別に宝塚が芸術的でないというんではないですが、ちょっと頭が切り替わって見ちゃうんですよね。
貴城さん:
私も歌舞伎をたまに見に行くんですけれども、男の方が女形をやってらっしゃったりしても、作品とか全然違いますし、やっぱり宝塚にいるからかもしれないですけど、観に行ってもただ単に見てしまうんですね。ファンとして歌舞伎を観るんだったらいいんですけど、勉強という面では外国の映画とかの方が勉強になります。
横尾さん:
それは外国の男の人のしぐさを勉強するんですか。日本の男の人のしぐさはだめですか。
貴城さん:
だめじゃないですよ。例えばドラマなんかを見てても、不思議だなと思うしぐさもありますし。
横尾さん:
日本の男性でですね、宝塚の男役のような人がもし現実にいると、後から飛び蹴りしたくなっちゃいますよね(笑)。キザな奴だと思って。
貴城さん:
キザすぎますね。ちょっと気持ち悪いと思います。
横尾さん:
どうして、女性の方が理想的な男性を演じられるのかっていうそこがね。それがわかるともう少しおもしろくなるんじゃないかな、あれは奇異で不可解ですね。僕にとって重要なテーマなんですよ。どうして、今こうしている女性が舞台に立つと男になっちゃうのか、切り替えをどうしているんですか。切り替えはないだろうけれど。
貴城さん:
切り替えはないですね。あの化粧をして、衣装を着るとそうなってしまうんです。
横尾さん:
あの化粧をして、あの衣装を着ないと男性になれないんですか。
貴城さん:
そんなことはないです。おけいこ場ではいつも着てないですから。
横尾さん:
家でひとりで男になってみようっていうのはあるんですか(笑)。
貴城さん:
家でひとりで男になってみようっていうのはないですけど、家に帰っても、例えばけいこでできなかったところとか、しつこいぐらいやります。
横尾さん:
まあ、それはお仕事ですよね。仕事を離れて、今日は日曜日だし、たまには男をやって見ようかなと思ったりは……。
貴城さん:
ないですね。何か自然に、例えば舞台衣装、男役はモミアゲを眉墨で描くんです。午前中に舞台が終わって、化粧を落として、普段のお化粧をしていて、ふだんのお化粧の眉毛を描いて、そのまま間違えてモミアゲを描いちゃったりします(笑)。
横尾さん:
化粧についても不思議ですよね。僕は宝塚ファンで来る編集者にそんな話をするんですよ。黙って聞いているんですけど、つらかったんだろうなと思って最近そんな話をしないようにしているんですけど。宝塚の方と対談するんだけど、僕のところまでファンレターが来るんですよ。
貴城さん:
命令形で。
横尾さん:
そうです。ポスター書け! なんて。アートと言うのは、男女良性のバランスを持っている方がいいと思います。男だけ。女だけと言うのは、よくないと思います。絵の中に男性の部分と女性の部分が含まれていると魅力的だと思うんですよね。
貴城さん:
男役10年と言われるんですけど、私は今8年なんですが、10年になってからそう言われるようになるかというと不安なんです。私が下級生のころ10年先の先輩は雲の上の人だったんです。けど、自分がその立場になったときに、そうなっているかどうか不安なんです。男役にも色気が必要だと思います。
横尾さん:
色気というのは、その人の生きざまから出てくるんだと思います。絵でも、デッサンが間違っていても、魅力的な絵というのはあるんです。現実の差があってもいいと思います。僕は、いろいろな芝居を観るんですけど、宝塚はそれらと共通しているものが何ひとつないんですよ。こんなんありという感じがしました。その時は何も考えずに見てしまいました。その時ブロマイドショップに入って、ブロマイド1000枚買おうと思って、1000枚くださいと言ってしまった。数日後に1000枚のブロマイドがどさっと来た。150号のキャンバスに雪組を中心に貼って、高校の卒業アルバムを切って張り付けて、おもしろいから展覧会に出したら、宝塚ファンの人たちが見に来るようになった。そうしたらその絵を見ている人が、この人のお父さんがこの人ね、みたいな会話があった。
僕ばかりしゃべっていると何だから、お話してください。僕はいつもカメラを持ってこんなときに撮っているんです。
(中略)
横尾さん:
僕のこどもたちが、最初に知らないミュージシャンの名前を言ったときはがっかりしました。だんだん知らない名前が多くなってあきらめましたが。
貴城さん:
親って大変なんですねえ。
横尾さん:
僕のこどもたちはいい子ですよ。上は40歳近いですよ。僕は水を飲まないと脱水症状になってしまうんですよ。
(と言って、水を飲まれる)
貴城さん:
私はあんまり飲まないんですよ。
横尾さん:
水を飲むのは、からだと美容にいいんですよ。
貴城さん:
そうですか。新人公演のときに、ライトを浴びたとき、すごくまぶしくて、目がチカチカしました。
横尾さん:
舞台から落ちた方もいるそうですね。
貴城さん:
私は指揮者の先生の頭を殴ってしまったことが何度かあります。何かにぶつかったとは思ったんですけど、わからなくて3日後ぐらいにコーラスの人に言われてしまった。謝りに言ったら指揮者の先生に、やっと避けるタイミングがわかったのにと言われました(笑)。
横尾さん:
指揮者の先生もきっとうれしかったと思います。足を踏まれても、きれいな人ならもっと踏んでなんて思いますよ。
貴城さん:
私は女なので絶対に嫌です。
横尾さん:
今日のタイトルはむずかしいんですね。クリエイティブがめざすものなんとかかんとか。僕は毎日が芸術ですよ。若いころは絵かきになりたくて、美大に行きたかったけど、経済的に行けなくて、包装紙のイラストを描いていたら結構収入になったので、デザイナーになった。グラフィックデザイナーというのは、依頼人がいて描くので、お仕事と割り切れるのですが、絵を描きだしたら創造と生活と芸術が一緒になってしまった。遊びも創造行為だと思います。
貴城さん:
舞台でも演じる人の人生そのものが出るのじゃないですか。
横尾さん:
仕事と遊びを割り切ると仕事がつらくなるんで、全部を遊びにすると楽になるんではないかと思います。人生は遊びじゃないかと思います。目的を妙に持つと、遊びじゃなくなるんです。
貴城さん:
私はまだそこまでいかないですね。
横尾さん:
客席から見ていると、皆楽しそうに遊んでいるように見えますよ。
貴城さん:
舞台に立ってしまうとそうですけど、それまでが。
横尾さん:
宝塚の場合は感覚で見られるのでワーッとやっちゃえばと思います。感覚的に生きたらいいと思います。日本人は江戸時代は違いますけど、感覚的に生きるのが下手だと思います。見る側も直感的・肉体的に見ることができるので宝塚はいいと思います。舞台美術は天井桟敷をやったりしたことがあるので、宝塚の舞台を見ながらあそこをこうやったらと思ってしまいます。ピカソの絵を見てもこの線はいらないんでは? とか思ってしまいます。批評家的立場で見てしまうとおもしろくないかもしれませんね。
貴城さん:
舞台をやってても批評家的に見てしまうことがあります。
横尾さん:
雑誌に原稿を書き出して偉そうに書いたせいでプレッシャーで大変なんです。
貴城さん:
月組さんのポスターはすごく素敵です。
横尾さん:
そうですね。ポスターが盗まれたと聞くと好評なんだなと思います。ポスターに日程表を載せるのですっきりしない。宝塚ファンは日程なんか知っているのでいらないんではないかと思います。猿之助の新三国志のポスターをやっていると、入れる分量が少ないなと思います。宝塚の仕事をしていると他の仕事が全部そう思えます。僕は仕事を引き受けると、自分がスタッフの一員みたいに思えてくる。ホテルに長期滞在しているとホテルのスタッフの一員になった気分になります。ピアノの上にほこりが積もっているとか(笑)。こどものころから小うるさい人だったと思います。
貴城さん:
私は時間があると須磨の海に行きます。冬でも行きます。海を見てると元気になれるんです。けいことかで悩んだり、落ち込んだりしたときに、海を見てると元気になれます。須磨の水族館も大好き! 月見山の駅で降りて、ドーナッツを買って須磨の海に行きます。須磨海岸でボヤッとしてますが、もし会っても見て見ぬふりをしてください。そして皆さまは心をいやしに宝塚歌劇へ来てください。
横尾さん:
僕は神戸新聞に長くいて、神戸に何年か住んでいたので愛情は深いんです。今日、新神戸トンネルを越えて来た。山の裏側に自然を破壊してたくさん家が建っているのは嫌ですね。地震があった前と後、いろいろな意味で自分を見直しました。地震が起こる前に神戸新聞の取材を受けて「こんなに自然を破壊していたら、自然からしっぺ返しされますよ」といったら、地震があったんでその記事は掲載されなかったんですが、被災者の方が同じようなことを言っていました。地震があったのに空港を造るとか嫌ですね。政治的レベルでいろいろなことを考えて欲しいです。
