神戸学校

神戸学校はフェリシモが主催する「神戸発 生活デザイン学校」です。

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「ゴミじゃない、鳴らせば楽器 ~廃品が楽器に変わる瞬間~」



<第1部>

山口 とも流の音楽の定義
人間は生まれたときからリズムを刻んでる!

(楽しい楽器を身につけた山口 ともさん、楽器を鳴らし歌いながら登場)
(拍手)
(被っていた一斗缶を叩いて)

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あぁ うるさい~!
(会場:笑)ようこそ、いらっしゃいました。
私がいまご紹介にあずかりました“ともとも”でございます。こんな私に興味を示していただいて、こ~んなにたくさんの方に来ていただけたこと、すごくうれしく思います。ほんとにありがとうございます。
(私のことを)だいぶ変わったことをしてるとお思いでしょうが、変わってますね、やっぱりね。

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普通の音楽家としてこの世に生まれてきたと思っているんですけど、普通の生き方をしていたら、生き延びていけないなとパーカッション、打楽器というものをやっておるわけでございます。昔から興味のあるものを作ったり、創作したり、あるモノをだいたいこうへんちょこりんに改造して、別の命を吹きこんで別の人生を歩ましてあげるっていうようなことが結構好きでしてね。(略)買い物したり、散歩したり、町を徘徊してるときにですね、いろいろ落ちてるゴミを拾って、あとは自分のうちにある使ってないもの、引き出しを開けるといろいろ眠ってるものがあるかと思います。そういったものを楽器に変えてですね、子供たちの前、学校の先生の前、みなさまの前に行って(演奏して)洗脳して回っているわけでございます。そういうことで生計を立てているということでございますけれどもねっ。
何から話していっていいかよく分かんないんですけれど、今日やらしていただくのはですね、私が普段やってるパフォーマンスで、音を出しながらお話ができたらなと思っております。
いまけたたましく登場して参りましたけれども。人間ていうのはですね、心臓が動いて生きているわけで、心臓が生きてるってことは、すでにそこでリズムは刻まれているわけでございますね。いろいろリズムの勉強とか音楽の話とかする時、「ちっちゃいときからリズム音痴だった」と言ってらっしゃいますけどね、だいたいそういう方というのは、ほんとはいないと思いますよ。心臓はボコボコボコッってずっと刻んでおりまして、(略)だから、そのリズムを元にして、自分たちはご飯を食べたり、歩いたり、いろんなことしていて。それを音楽として受け止めるとですね、そのときは音楽をしてるんじゃないかな、と思います。

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もっと簡単にてっとり早く言うとですね、歩くときにはすでに(足踏みしながら)“ドンドン♪”ってリズムが刻まれてますね。このリズムにこうやって、この足踏みを大きくしたら、面白いんじゃないかなと思って、コレ履いて来たんですけれども。私の友人が焼肉屋さんをやってまして、そこでよく出るキムチの缶でございます。靴の臭いとキムチの匂いが混ざって、ちょっと香ばしい臭いになってますけど……。(会場:笑)
そういうものを履いてですね、“とんとん”って歩いてるときに、どんどんこうやって、あと、喋ってる会話も♪ちょっと楽しくなってくる~♪こうやって喋ってみるとぽっぽこぽって♪……、
こうやってどんなことしてても、こうやって足のリズムに合わせることによっても、この辺までズボン下げてこうやって「イエ~イ!」ってやってるラッパーの若いお兄さまたちがやってるラップミュージックていうものに簡単になってしまうんじゃないかなと、思ってるんですよ。みなさんもですね、歩きながらもしゃべったり、いろんなことが出来ている、これも音楽の中でその行為をしているんだなと受け止めております。

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ガラクタだってゴミだって立派な打楽器。
イマジネーションで音を楽しんで!

えっと、曲をやってみたいと思いますね。
(髪をセット 掛け声をかけながら「さくら」など演奏)(会場:拍手)
ありがとうございまーす。えっとですね、水道管による水道管のための正しい演奏でございますね。

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こんなふうに板に穴を開けたものに、水道管をさしております。こういうものをですね、どうやって調達するかっていうと、新築現場で、その作業が終わった頃を見計らって行くんですね。「いただけますか?」「どうぞ」(ヒソヒソ声で)、やっぱり大きい声では言えませんから、オーナーに見つからないように……(笑)。そうやって、いろいろ素材をいただいて、頭にポンとこう浮かんでくるアイデア!で作っていくわけでございます。これは(ばちを持ち上げて)何かお分かりですね? そうですね、必ずお家に1つはあるおしゃもじでございます。おしゃもじっていうのが、この水道管を叩くのにちょうど重さと大きさが良くて、ウレタンのスポンジをここに付けて、これを叩いているわけでございますけ。これを正しく叩く道具なんてどこにも売ってませんから、すべて自分で考えて作らなければいけない。そういうところからほんとに楽しい作業が始まるんですけれども、最初はスリッパで叩いてたんですけど、臭いがきつくて(笑)、ちょっとやめさせていただきました。これはですね、ベーンパイプといって、わりかし手づくり楽器を作り始めた最初の頃に作った楽器でございますね。いま、ちょっと本当に音程ぽくなってますけれども、これはですね、偶然に、この辺がいいかなって適当に切ったやつがちょっと音階チックな音程になりました。ほんとに偶然に出来たので、もうやっぱりこれは「作れ」って天から言われてるのかなって思ったり、「俺は天才だな」と思いながら、叩いているわけでございます。

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次の曲にいきます。いまから、みなさんを南国の楽園へ連れてって差し上げます。海を渡ってですね、こうポカンと浮かんだちっちゃい楽園って言われる島がありまして、いろんな動物が生息しております、いろんな天気になったり、そこにいる現地の方が、自分で楽器を作って歌い踊ってる……そのような曲をやってみたいと思います。
題して「ひとり楽園」。

(波の音、鳥の声、虫の声、スコールの音、風の音さまざまな道具?楽器を使って演奏)
(会場:拍手)

楽園に行けましたか? 「目をつむって聞いてください」って言うの忘れてました。
(会場:笑)私の姿見てるとね、どうも(楽園に)行けない人が多いので、ハイ。
みなさん、ドラムはご存知ですか? バンドにひとりは必ずいる、座って叩いているパートの人ですね。パーカッションはですね、だいたい立って演奏することが多い楽器でございますね。木琴、鉄琴、タンバリンとかトライアングルとか、色んな打楽器のことを総称してパーカッションて言うんですけれど。(中略)パーカッションていうのはいてもいなくても、その曲は進んで行くわけでございます。ドラムみたく、きちっとリズムをキープしてないと、歌の人が歌えません、とかいうパートじゃないので、なくても曲はどんどん進んでいくわけでございますね。そこに色をつけてあげるのが、パーカッションっていうパートなのかな、って。私がそういう楽器を奏でることによって、その曲の雰囲気がガラっと変わってしまう。そういうことがすごくおもしろい。熱い波動で太鼓を叩くと、その曲はもっと熱く熱せられていき、また、私がこう冷ややかにですね、こうやって雨の音とかをその曲の中でやろうとすると、その曲の温度が下がっていったりして……。私の奏法によって聞こえ方がどんどん変わってくるんですね。ですので、このパートは、非常にアーティスティックな、絵を描いてるような演奏ができるんじゃないかなっていうふうに思うようになりました。

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いま、「ひとり楽園」ていうのをやらせてもらいましたけども、この波の音とかって小豆で出してます。こうやって太鼓の中に小豆を入れて、くるくる回してるだけなんですけども、これ、こう非常に波の気持ちにならないと、これは本当の波に聞こえないかな、と思うわけでございまして。雨の音とか(実演)、こんな音も(花火の音実演)……、ちょっと花火っぽく聞こえませんかね? ちょっとそれっぽいな、て思えばそれで勝ちだな、みたいに思ったりするんです。そうやって、いろんなものから現実のものよりそれっぽい音を探すことがすごく楽しくなってきたっていうところもあります。
(略)これもひとつの音楽の表現ではないかなと思っています。“空気感を表す”っていう、これはパーカッションにしか出来ない、非常に楽しめるパートだと思います。
ちょっと説明させてもらいます。

●雷の音……風船の中にひよこ豆が入ってます。
●虫の声……これは唯一私が作ったものでなくて、「東急ハンズ」さんで200円で買ってきたんです。「(風の谷の)ナウシカ」が持っている「虫笛」でございますね。
●蛙の鳴き声(ガリガリ)……赤貝なのに蛙、貝殻ですよ。こういうふうにふさがないと、この音は出ません。
●鳥の鳴き声……バードコールという、買うと何千円もする高いものですけれど、かたいめの木に穴開けて金属のちょうねじをねじ込んで(キュキュッと)、これでじゅうぶん小鳥さんとお話ができるんですけれど、結構縄張り争いになるので、やめた方がいいってことを聞きました(笑)。
●コンコンという音……ココナッツの殻でございますね。(コンコン)私叩いたり、こすったりしますけど……。(略)(胸に当てて)水着にもなりますよね(笑)。
●雨の音(パラパラ)……これはうちわにビーズをつけると雨音になるという“どこでも雨”って呼んでるんです。
●パラパラという音……これも、何かこんなこと(ピスタチオをビニール袋に入れてガサガサッと)することによって、葉っぱが風に揺られているような音がするんではないかと思います。
●ブンブンという音……フィルムケースにちょっと小窓を開けて回すと、この中の空気が回ってこういう鳥の声(のような音)がしたりします。
●馬の足音(ガチャガチャ)……紙コップの中にビールビンの蓋とボタンと鈴が入っています。それが馬になっちゃうことがすごいんです。

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作ってみないとどんな音になるか分からない、そこが魅力のひとつです。そして、すべて、どれだけ想像できるかっていうことが非常に大事なような気がします。

(ポンポン)いま叩いたのはこういう木ですね。全く普通の木なんです。(略)これは木琴なんですけども、音程をドレミファソラシドとかにしてません。何でしないかというとですね、ドレミファソラシドにチューニングをして楽器を作ると、曲を演奏しなくてはならないんですよ。世の中に流れてる音楽ていうのは全部と言っていいくらい、ピアノでチューニングされてあるわけです。倍音とかいろんな音があって、ないもの同士を叩くとですね、ちょっと聞こえてくる波ってのがあるんですね。多分、人間だってきちっと調律された人なんていないと思うんです。絶対音感とか持ってらっしゃる方は、もちろん必要だからそういうトレーニングされて、絶対音というのを持ってらっしゃるんでしょうけども。多分私が絶対音というのを持ってたら、こういう楽器を作れなかったんじゃないかなと思います。木琴ていうのは(本来は)バラバラにできません。でも、私は、今日こうやって1音ずつ箱から取り出した適当な順番に並べます。明日並べる時もまた、全然違う順番に並べるとですね、ここで違う音楽ができるわけでございますね。合わせる必要がない場合は、ここでこのひとつの音階が成立するって思ってます。

叩いてみたい人とかいます? 見てるばっかりのコンサートとかライブは非常に退屈でやですよね。ここで楽園の楽器をひとつずつ持って、自分も楽園に行ってみたいなって方、いらっしゃいます?

(たくさんのゲストが挙手され前へ)
神戸学校のお客さまによる「9人楽園」!
(山口さんの指揮で演奏始まる)

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はい、どうもありがとうございました。結構いけたと思いますよ。こういうのは、いろんなパートで、もっとたくさんの奏者がいるとほんとに海にいるように聞こえたりします。わりと、でたらめにやっても、意外にきれいな音が生まれたでしょ。そういうことでいいと思うんですよ。メ音楽モっていうのはやっぱりメ音を楽しむモって書くわけですから、自分で心地よいなと思う音を探すことが、楽器づくりの中では重要かなと思います。心地よくないと長く続けていけないので、そういうところに目を向けて、楽器を作ってみるといいのでは……と思います。
(略)

みんなのゴミは、ともさんの楽器?
音楽を楽しみながらゴミを減らしましょ!

(「ごみごみ あ?ミーゴ」のVTRが流れる)

私は目黒区に住んでるんですけど、区にゴミ減量化のキャンペーンで曲作ってくれ、と言われまして(さきほど流したDVDを)作りました。衣装もさっきのキムチの缶で作りました。環境イベントとかにも呼ばれることが多くなってきてるんですけど、私は環境によいと思って、これやってるわけではなくてですね、たまたまそういう視点からも見えるのかなと、環境イベントに出してもらって発見したことでございます。楽しくゴミが減らせればいいんじゃないかなというところです。

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いまみなさんの手元に新聞紙とへんちょこりんな物が配られてると思うんですけども、ちょっとだけみなさんと遊んでみようと思います。1枚の新聞紙、これを楽器に見立てて……。
(新聞紙をたたいたり、つまんだり、破ったり……して山口さん演奏)
はい、どうもありがとうございます。捨ててしまう前に、お家でどなたかと遊んでみても楽しいんじゃないかなと思います。私とみなさんで、いまの新聞紙の(演奏)をやってみたいと思います。全部真似してください。いきますよ。
(お客さまと新聞紙で演奏)
1枚の新聞紙からいろんな音が出てまいりました。これもひとつの音楽ではないかなと思ってます。
お金をかけなくても、楽しい音のするものってのは、結構いろいろあるもんでございまして……。ちょっとこういうものを配らせていただきました。振って楽しもうじゃないかってのがありますけれど、ペットボトルのおしりとおしり、頭と頭をくっつけたものでございます。じゃあちょっと振ってみたいと思います。
(みんなで練習)
上手でございます。それではですね、恒例の「ドレミの歌」を歌ってみたいと思うんですけれども。みなさんこれを振りながら歌を歌っていただきます。童心に返ってくださいね。
(振りながらみんなでドレミの歌を歌う。そして、拍手!)
拍手もいいんですけど、あと2回やります。
(会場:笑)
だんだん楽しくなってくると思います。もし立ってやっていただけるようであれば、立ってください。
(お客さまみんなで2回歌う。そして拍手!!)
ご協力ありがとうございました。こんなことをしてですね、子供たちを洗脳しております。
みなさん、どうもありがとうございました。

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<第2部>

お客さまとのQ&A

お客さま:
くるっとした髪はどうやって作るのですか? 散髪屋さんにはどう注文するのか気になって仕方がありません。

山口 ともさん:
そっちからきましたか(笑)。15年ぐらい前になりますかね、(このヘアスタイルを)やり始めてから。どうやって丸めるかっていうと、マンダムのHG、ハードジェルってやつですね、それで作っております。なんでそれ使ってるかっていうとですね、乾きが1番早いんですね。マンダムのまわし者ではないんですけど。冬、あんまり汗をかかない時期はそれでOKなんですけれども、夏になって暑くなって、汗をかくと、(丸めた髪が)ポロンと取れてしまいます。そうすると演奏どころじゃないんですね、髪のことが気になって気になってしょうがなくて(笑)。
なぜやってるかっていうのは、第一印象でございますね。一度会ったら忘れないために、これをやり始めました。

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お客さま:
「ごみごみ ア!ミーゴ」、やってみたいと思ったんですけど(どこで手に入りますか)。

山口 ともさん:
実は、できたばっかりでございまして。2007年6月17日に目黒区のイベントがあり、そのときのために仮で編集してきたものを、今日たまたまこういう会があって、でちょっと持って来てみたんですけど。7月以降に私が手売りをする、という状態でDVDが発売になるかと思うんですよ。なので必ずしもメジャーデビューするわけでもなく、こう地道に1枚ずつ売っていく状態で、もし手に入れたいとなったら、私のホームページへ「何枚欲しいから送ってくれ」とメールいただけたらなと思っています。

お客さま:
子供の頃、どういったお子さんだったんですか?

山口 ともさん:
私、男3人兄弟の長男なんですね。先ほども言いましたけど、父親がオーケストラで太鼓叩いてて、父親の実家に住んでいました。ちっちゃいときに。実家の下に「カナリア音楽会」という、メ可愛い魚屋さんモを作ったおじいちゃんとおばあちゃんが、音楽教室をやってました。レコード会社の主催で、江利 チエミさん、由紀 さおりさんとかもよく出入りしてたって言ってましたけども。そこで、ちょっと音楽をやらされていました。それがすっごいやで、小学校のときの音楽の成績とか、そんなのはすごい悪かったです。工作もあんまりよくはなかったですね。男3人だったんで、やんちゃでかなりいろんな悪いことしてましたね。(略)子供の頃に残ってるのは音楽の時間テストをやられるのが嫌で、みんなと同じ答えをださなくちゃいけないことにすごい疑問を感じていて、例えばお花の絵を描きなさいって言われて、すごくそのまんま描くのが嫌な子でした。例えば、下から見て緑のとこだけしか描いてないとか、「花瓶描いてみろ」って言ったら花瓶の底を描いてみたりとか、「底も花瓶じゃん!」って思いながら描いてみたりするんですけど、先生が「こんな風に見えてんのか」って、「いや想像です」とか言ってみたりとか、そういうふうにして絵を描いたりしてました。ある意味、みんなと同じ答えは出したくなかった、そんな子供時代だったんですけども、結構出る釘でしたね……

お客さま:
でも、そんなともさんはいま、小学校の先生に、音楽のことを教えているわけですよね?

山口 ともさん:
そんなことしていいんですかね~? でも、ちょっと物の見方を角度を変えるだけで、こんだけおもしろいものにはなるんじゃんないかな、という風なことを常日頃思うわけでございまして、そういうことをただ自分なりに言ってるだけなんですけども。

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最後にみなさんを代表して神戸学校からの質問

フェリシモ:
ともさんの髪型にしてみたり、今日の衣装にしてみたり、あとパファーマンスにしてみたり、直感やインスピレーションから即興で演奏されるっていうことを見ていると、私たちは夢を見てるような見ていてとてものびのびとした気持ちになるんですけれど、そういうともさんの既成概念にとらわれない生き方を実践していく上で、いままで大事にしてされてきたこととか、これから大事にしていきたいことなどがありましたら、ぜひお聞かせください。

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山口 ともさん:
さっきから少しずつ言ってるかもしれないですけど、自分が気持ちいいと思うこととか、いいなとかきれいだなって、自分をどれだけ好きになれるかっていうことがまず大前提にあるような気がしてます。自分が好き、自分のどこが好きで、「あっこういうものに対してこういうところのああいうものが好きなんだ」っていうのを常に見るっていうか探すってことがなんかすごく大事なような気がするんですけど。で、僕はこの楽器を使って演奏することが気持ちよくって、これは山口 ともの世界であるんですけども、そういうものをみなさんも絶対持ってると思うんですよね。僕は音楽をやっててちょっと行き詰まっちゃったときに「どうするか」「この壁をどう回避して次のステップに行くか」っていうふうに考えたりします。そして何そこにいくまでに何かをいろんな引出しにたくさん持っていれば、「ちょっとこの引き出し開けてこっちに行ってみようかな」って思ったり、ここへあたる前に考えてみたりとかですね、そういうことが引出しにいっぱい持つことによってできるんじゃないか、てすごく思ったりするんでけど。人間て些細なことしか出来ないと思うんですよ。自分なりのいちばん楽しい、自分がいちばん好きになる方法をみつけるっていうか、そういう発見ていうのをたくさんしたもの勝ちのような気がしてます。だから人の真似をする必要は全くなくて、学校のように同じ答えを必ずしも求める必要も全くないと思いますし、人それぞれ違ってて当たり前だし、好きなものだって、ね、食べ物だってみなさん違う訳ですから、個の世界をすごい大事にしたほうが、そのぶつかり合いでいろんな刺激が生まれてきて、何かより一層楽しくなるような気がすごくしてますけど。ちょっと答えと違ってますかね? そんなふうに私は思ってます。はい。

長い間、ありがとうございました。本当に来てくださってありがとうございます。またどこかで。さよなら。バイバイ。

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Profile

山口 とも(やまぐちとも)さん(日本廃品打楽器会長・パーカッショニスト・フォトグラファー)

山口 とも(やまぐちとも)さん
(日本廃品打楽器会長・パーカッショニスト・フォトグラファー)
*プロフィールは、ご講演当時のものです。
祖父、山口保治は「かわいい魚屋さん」「ないしょないしょ」など数々の童謡を創った作曲家。1980年「つのだ☆ひろとJAP'S GAP'S」でデビュー。解散後、フリーのパーカッショニストとして数々のアーティストのツアーやレコーディングに参加。95年の音楽劇「銀河鉄道の夜」をきっかけに廃品から様々なオリジナル楽器を作るようになる。04年には日本演芸協会の福岡詩二氏から“打楽器コメディアン"の称号をもらう。「音楽=音を楽しむこと」をモットーに近年は子供から大人まで楽しめる音楽を目指し、オリジナル廃品楽器を使ったパフォーマンス活動をし注目を浴びている。ガラクタに命を吹き込む打楽器奏者。

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