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神戸学校はフェリシモが主催する「神戸発 生活デザイン学校」です。

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「夢の深度~かなづちからトップアスリートへ~」



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<第1部>

みなさんフリーダイビングという
競技をご存知ですか?

平井さん:
はじめまして。私は今年で38歳、8年前からフリーダイビングを始めました。今日はフリーダイビングの世界をご紹介して、私がフリーダイビングに出合ったきっかけや競技に打ち込んでいる思い、人生の転機などをお話できればと思います。

フェリシモ:
はじめにフリーダイビングという競技について伺いたいと思います。まずは、映像をご覧ください。

(映像)

フェリシモ:
海の中の世界もきれいでしたが、平井さんの泳ぐ姿もきれいでした。ここから写真も交えながらお話を進めたいと思います。

平井さん:
フリーダイビングは大きく分けて、海とプール、ふたつの場所で行う種目があります。海の種目はフィンを履いて素潜りをするコンスタントウェイト・ウィズフィンという種目と、フィンを脱いで平泳ぎで素潜りをしていくコンスタントウェイト・ウィズアウトフィンという種目があります。そしてフィンを履かずにロープを手繰って潜るフリーイマージョンです。プールでの種目はフィンを履いてプールを潜水をして距離を競うダイナミック(ウィズフィンとウィズアウトフィンに分かれる)という種目と、もうひとつは、プールの水面にうつぶせに浮いて全く動かないで何分間息をとめれるか……という息止めの時間を競うスタティックという種目があります。

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(画像)
バハマのロングアイランドという島にあるブルーホールという、大きな穴があいているポイントです。まわりに白い砂浜があって、奥に黒い円が見えると思うんですが、ここには200メートルの深い穴が空いているんです。ここで、毎年フリーダイビングの大会が行われていて、私も参加しています。

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これがコンスタントウィズフィンという、フィンを履いて息を止めてどれくらい深く潜っていけるかを競う種目です。
水中で見ると、穴に入って行くような形になります。水深5mまではすり鉢状になっているんですね。周りが坂になっていて、延々と白い砂が滝のように落ちている、そのまままっすぐ下に穴が空いていて……。世界でいちばん深いブルーホールと言われています。ここで潜ると、海の流れとかの影響を受けにくいんですね。こういう種目をするには、とてもいい環境です。
コンスタントウェイトウィズフィンの競技の流れですが、前もって「私は何メートル潜りますよ」っていうのを申告するんですね。例えば「60メートル潜ります」と大会の前日に申告をすると、これがロープのエンドなんですが、この白いプレートから水面までを60メートルにセットしてもらえるんです。この糸につながっている黒い札をちぎって水面に戻り、船上にいるジャッジに向かって、ゴーグルや鼻栓など顔面の装備を取って「アイムオッケー」というサインをするんです。これがちゃんとできれば意識がはっきりしているということで記録が認定されるわけです。実は、ゴーグルを取って、「アイムオッケー」まで……というのも、順番があって、この順番をちょっとでも間違えると、酸素欠乏により意識混濁があると判断されて失格になってしまうんです。だから、普段から「アイムオッケー」のイメージトレーニングをやっています。

(画像)
潜る前は、このように呼吸法を使ってなるべく心拍を落としていきます。体の余分な緊張をなるべく抜いて頭の中を静かにしていくんです。息を止めるコツっていうのは、頭の中のいろいろな雑念とかを一瞬止めて、座禅をしているような状態、できれば何も考えない状態が望ましいと言われています。この潜る前は本当に何にも考えていない、ぼーっとしている感じの集中をしています。

フェリシモ:
怖いと思われますか?

平井さん:
正直言うとありますね。これから深く潜っていかなきゃいけないっていうところの恐怖感と緊張感はどうしてもある。そこを呼吸法でコントロールしていくんです。そうすると心拍がだんだん落ち着いてきて、頭の中も穏やかになっていきます。

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これは最近選手の間ではやっているリキッドゴーグルと言います。見た目がよくないんですけど(笑)。ゴーグルに水を入れて目を開けると、ぼんやりして焦点が合わないじゃないですか。この真ん中に見えるレンズを貼りつけることによって、水中で目を開けても焦点が合って、ロープがはっきり見えるんです。手づくりなんですよ。ゴーグルをつけず裸眼で潜る選手も増えています。

フェリシモ:
目にしみたりしないんですか?

平井さん:
不思議なことにしみないんですよ。むしろプールの方がしみるんです。やっぱり海水の塩分が人間の体液に近いのかなっていう感触があります。

(画像)
ノーズクリップは最近多くの選手が使っています。
常に鼻をつまんだ状態になるので、手で鼻をつまむことなく耳抜きをしながら潜る事ができます。

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ダイビングウオッチ。これでいま自分は何メートル潜っているのかとか、水深何メートルまで行ったのかっていうのが、この時計に記されるようになっています。このガムテープに書いてある数字は、選手それぞれ競技本番の時間が決められるんですね。「あなたの競技時間は11時ですよ」って言われたら、それに合わせてウォーミングアップします。そのスケジュールをここに貼っています。

(画像)
フェリシモ:
これはリラックスしているところですか?

平井さん:
はい、眠っているような状態になっていますね。腹式呼吸をして、心拍を落ち着かせている状態です。ここは競技ゾーンなんですが、競技ゾーンに入り競技スタートへのカウントダウンが始まります。「2分前」というところから「5、4、3、2、1、オフィシャルトップ」と言ううスタートの合図から30秒以内に潜らなければいけないんですね。緊張していてもそれまでに呼吸を整えて、気持ちを整えリラックス状態にして潜る準備をします。

(画像)
ロープに捕まって、呼吸を整えています。

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実際に平井さんが使っている
器材をご紹介します。

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こちらに器材を持ってきました。これを使って、素潜り、フリーダイビングの競技をしています。海のほかプールでの種目でも使用しています。実際に手に取ってみていただけたらなと思います。結構、フィンって重いんです。3キロくらいあるんですよ。

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(フィン)
これはモノフィンです。ここに両足を入れて、魚のヒレのようにウェイビングして泳いで行きます。ここがゴムでできていて、こっちはボートなどに使用されているFRP素材でできています。固いんですが、水の中で蹴るとかなりしなります。面積が大きい分かなり筋力を使います、足だけでキックするとすぐ太腿がパンパンになってしまうんです。それでは潜って浮上するときに疲労がたまり消耗しています、そこで腹筋でフィンを蹴り出すようにします。このフィンはウクライナの職人さんがつくってくれていて、送料を入れて8万円くらい。私が持っている靴でいちばん高いです(笑)。

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(ウエットスーツ)
厚さ3ミリくらいの両面がツルツルのゴム生地(ネオプレーンゴム)でできているウエットスーツです。

フェリシモ:
思ったより柔らかいですね。

平井さん:
すごく柔らかくてしなやかなので、ウエットスーツを着ていないかのように自由に手も上げられる……。全く制限がありません。各国の選手は色も素材もバラバラです。

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(ゴーグル)
これがリキッドゴーグルです。ゴーグル自体は一般的な水泳用のゴーグルです。中のレンズだけは、特殊な会社(工業用レンズのメーカー)から取り寄せたものを自分でボンドで取りつけています。この中に水を入れて、実際目を開けて見ると、目の前のロープに焦点が合うようにできています。でも見た目がよくないのでなんとかならないのかなって思っています。

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(安全ケーブル)
この安全ケーブルの事を私達は「ラニヤード」と呼んでいます。競技や練習はこのガイドロープ沿いに潜っていくんですが、例えば海に流れがあったり、途中で選手にアクシデントが起きた時のために、自分の体とロープを繋がなければいけないんです。ルールでは競技時に安全ケーブルの使用が義務化されていて、それがこれです。このラニヤードを手首につけてガイドロープにつないで潜っていきます。例えば非常時はどうするかって言うと、選手は深度の申告と同時に「行って帰って2分くらいです」と潜水時間(ダイブタイム)の目安も申告しなきゃいけないんですね。その2分過ぎても選手が見えて来ないという場合は、何か選手にアクシデントが起きていると推測し、ガイドロープごと引き上げてしまうんです。そうすると、安全ケーブルによって、選手の体も共に強制的に引き上げることができます。

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こんな感じで精神を集中して潜っていきます。

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潜る直前ものを食べるようにぱくぱくと口を動かしていたと思うんですが、あれはパッキングという特殊な呼吸法です。潜る前にもうこれ以上息を吸えないっていうくらい大きく息を吸って、それから口をポンプみたいにして、ちょっとずつ空気を送り込んでいくんです。できるだけ多くの空気を取り込んでから、潜っていきます。私の肺活量は普通に息を吸うと4300くらいなんですが、パッキングをすると1リットル増えて5400になります。これは肺がどれだけふくらむかという柔軟性にもよるので、ストレッチとかヨーガとか素潜りを繰り返して、少しずつ胸郭の柔軟性を増やしていきます。(必ず専門家の指導のもと行います。慣れていない方が行うと肺や胸郭を損傷する場合があります)

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こんな感じで、ロープ沿いに潜って行きます。私の記録はいま75メートル(日本記録)。いまは80メートル目指して練習中。9月にギリシャの世界大会が予定されていて、日本代表で行くことになっています。ぜひ80メートルのアジア記録を取りたいなと思っています。

フェリシモ:
80メートルって、ビルの高さで何階くらいですか?

平井さん:
「太陽の塔」が70メートル、ここ朝日ビルディングは、高さが112メートル。このビルの20階くらいあたりですかね。実際ビルのその高さで下を見ると、鳥肌が立っちゃいます……。

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競技の終了のシーンです。選手が無事に競技を終えて記録を達成すれば、周囲の人たちが祝福してくれます。フリーダイビングをはじめてびっくりしたのは、ひとりの選手のダイブが成功すると、その場にいる他の選手やスタッフや国籍や言葉が違う人みんなが手を叩いて祝福してくれるんです、なんてハッピーなスポーツなんだろう、素敵だなと思いましたね。

(画像)
ブルーホール(バハマ)でのダイビング、本当に穴に落ちて行くという感じの写真です。これが、フィンを履かずに、ロープを手繰って潜って行くフリーマージョンという種目。ゆっくりゆっくり手繰って降りていって、また手繰って上がってくるので時間がかかります。私は、いまのところこれで64メートルの日本記録を持っています。時間がかかるので結構苦しい種目です。

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ディープダイブ後に減圧をしています。減圧というとスキューバダイビングのような認識を受けますが、最近はフリーダイビングでも行われるようになりました。息をいっぱい吸ってディープダイブ50メートル以上の深さを潜っていくと、自分の肺の空気の中でも、窒素が血液中に多く溶け込みやすいということが最近わかってきて、大会によりますが60メートル以上潜る人は、このように水深5メートルのところで5分間、純酸素を吸って、血液中に溶けてしまった窒素を排出するという処置を行うダイバーが増えています。

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プールの種目の紹介をします。スタティック、息止めの時間だけを競う競技です。このようにうつぶせで、ただ浮くだけ、このまんま。全然スポーツっぽくないんです。私は6分10秒くらいが公認記録です。日本記録を獲ったときは「あなたは日本一我慢強い人なんだね」って言われました(笑)。見ただけでも苦しいイメージですが、実は人間誰でも息を止めると10秒でも20秒でも苦しくない時間が必ずあるんですね。この苦しくない時間を伸ばしていくっていう競技なんですね。酸素消費を抑えるために頭の中は何にも考えていないような状態をつくっています。体の力をなるべく抜いていく、手足の筋肉はもちろん、舌の奥、目の奥とか、おなかの中まで、どれだけ弛緩できるかっていう……。奥が深い不思議な種目です。

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去年の世界大会のときの様子です。横に立っているのがコーチ役の女性(北濱淳子選手)。背中に手を置いて、選手の身体が流れていかないように押さえる役割もあるんですが、例えば「4分経ったら教えてね」とコーチに言っておいて、4分経ったら教えてもらうんです。その時点で苦しくなければ安心して、またリラックスできる、そういう作戦ができます。

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これも海の競技と同じようにゴーグルやマスクなど顔についている器材を全部取って、サインをつくって「アイムオッケー」とジャッジに向かって正確に言えれば記録が認められます。

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これはダイナミックアプネアと言って、プールで行う横方向の潜水です。息を止めて何メートル潜水できるか、距離を競います。

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集中して、なるべくドキドキ感を押さえて水中へ入ります。なるべく抵抗のない泳ぎ方をします。私のいまの公式記録は170メートル。世界記録はロシアの女性ナタリアという選手で225メートルです。

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息を止めるというのは苦しいイメージがあると思うんですが、苦しくない時間もあります。苦しくない時間を延ばすコツのひとつは、どれだけリラックスし集中できるかという点です。そのためにふだんはヨーガをやっていたり、お寺に座禅しに行ったりしています。

フェリシモ:
ヨーガの先生もされていますか?

平井さん:
フリーダイビンのためにヨーガを始めたんですが、リクエストいただき、いまはご近所の自治会やカルチャーセンターで講師をさせて頂いています。また私は、走ったり、筋トレなどの陸上トレーニングは全くしていません。陸上ではヨーガのみ。あとはプールです、フリーダイビングトレーニングのほか水泳で有酸素運動をしたり、筋力トレーニングをしています。

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金メダルを獲った、去年の世界大会の日本代表のメンバーです。私がフリーダイビングを素晴らしいなと思ったところは選手の年齢の幅が広いところ。例えばこの写真のいちばん右手の女性が40代、私は30代、その隣が20代、いちばん左の選手は50代なんです。みんなそれぞれトップアスリート。水泳の競技者の年齢のピークは20代前半と言われているんですが、フリーダイビングは競技年齢が一般のスポーツに比べて幅広いところがフリーダイビングの魅力だなと思います。

フェリシモ:
いままで平井さんがお会いした中でいちばん高年齢の選手は?

平井さん:
会った事はありませんが話に聞いて印象にある選手はハワイ(USA)で80メートル潜ったという70代の男性選手。女性は同じくハワイの還暦近い女性が75メートル(フリーイマージョン)を潜りアメリカ記録を更新して話題になりました。フリーダイビングはメンタルの要素が大きいスポーツなので年を重ね、精神的な落ち着きを得た人がすごく強い。そういう落ち着きを持った選手が力を発揮できるスポーツで、競技年齢問わず長く楽しめるのも魅力かなと思います。

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あとは、8メートルでも80メートルでも、そのパフォーマンスが成功した人は、もうみんなで抱き合って「おめでとう」と言え達成感を共有でき祝福しあう雰囲気が、フリーダイビングのいいところですね。

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これは世界大会がすべて終わって、日本チームが金メダル確定したとき。状況によりますが世界大会や海外大会では大会すべての競技が終了すると、みんなプールに飛び込んでいくんですね。それで「おめでとう!」って優勝したチームの選手を祝います。

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日本チーム、念願の金メダルです。世界大会が日本で行われたのは初めてで、また女子が金メダル、男性チームが銀メダルを穫れたのも初めてのことでした。

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ひとつの大会で仲間意識が強くなる、いい雰囲気でした。

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ロシアのナターリア モルチャノバ選手です。いま全ての種目の世界記録を持っています。50歳くらい。強そうな笑顔ですよね。大会で会って思うんですが、彼女には多少のことでは動じない、精神力の強さを感じます。例えばトラブルがあっても、動じないマイペースさですね。確かに体もがっしりしてるんですが、若い人にはないメンタルの強さを感じます。ナターリアは海の種目では、コンスタントウェイトウィズフィンで100メートル潜り今年4月に世界記録を達成しました。スタティックは8分。本当に強い。尊敬します。

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イギリスのサラ キャンベル選手です。身長約155センチ程の私よりも小さい選手、私と同じくらいの年齢です。彼女は現在のナターリアの世界記録100mの前に世界記録を獲った選手、96メートル潜っています。ヨーガの先生だそうで、メンタルが強いです。競技ゾーンに入ってロープに捕まる直前までスタッフと笑っておしゃべりしているのに、潜るときになるとスッと切り替えて、集中力をそこに集めて潜ります。かっこいい。

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彼女はフランスの女性ダイバー、ブリジット選手です。私より年上です。フランスの記録を打ち立てているベテランダイバーです。

(映像)
この映像は、去年の世界大会で68メートルを潜ったときのものです。いちばん深い部分である下のプレート、68メートルのゾーンにカメラがセットされていて、私が札を取るところが写っています。水深68メートルですが透明度の良い沖縄の海なので何となく明るいです。

(映像)
これが68メートルのところにセットしてあるカメラからの映像です。いま札(タグ)をちぎりました。で浮上していきます。明るいですよね。100メートル潜る選手も沖縄の海は100mの場所でも暗くないと言ってました。私の目の前で一緒に泳いでいるのは、セキュリティダイバーです。このセキュリティダイバーも素潜りで見守りながら一緒に浮上します。で、水面に浮上し、サインをして「アイムオッケー」と言います。ジャッジからホワイトカードがでるとまわりの人が祝福してくれます。

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平井 美鈴さんがフリーダイビングを
始めたきっかけは?

フェリシモ:
平井さんが、海の世界、フリーダインビングの世界にどっぷり浸かってしまわれたきっかけは何でしょうか?

平井さん:
1999年に小笠原に旅行に行きました。泳げなかった私はライフジャケットを着てイルカツアーに参加しました。島の女の子と野生のイルカが海の中でグルグル遊んでいるのを見て「ああなりたいなあ」という気持ちが芽ばえたんです。それから何度か小笠原に通うようになり、そこで知り合った女の子の友だちと「今度沖縄に行ってみようよ」ってなったんですね。で沖縄へ行きましたが、沖縄は冬だったので海には入らず、普通に観光して飛行機で帰る予定でした。その帰りの飛行機の中でフリーダイビングの日本代表の人と出会いました。普通だと飛行機の隣り合った人と話をしたりはしないんですが、飛行機が故障して1時間くらい離陸しない状態が続いて……。それで隣の人と話すようになったんです。「沖縄には何をしに来たんですか?」「観光です」って。それで「僕はフリーダイビングをやっています」とはじめてフリーダイビングについて聞きました。「私、小笠原でイルカと泳ぎたいんんですけど、何かアドバイスあれば教えてくださいませんか?」と伺ったところ「イルカと泳ぐなら、フリーダイビングをするのが近道ですよ」と。それからフライトの2時間、フリーダイビングの素晴らしさを教えていただき、羽田空港に着いたらすぐ、東京にあるサークルの代表の方に電話して紹介してくださったんです。それがきっかけですね。

フェリシモ:
平井さんはかなづちだったと思うのですが、フリーダイビングを始める決断をされたのはなぜですか?

平井さん:
イルカと泳ぎたいというのがもう夢になっていて、そこから彼に出会ってサークル(東京フリーダイビング倶楽部)を教えていただいて……フリーダイビングの海外大会のビデオをお借りしました。ウェットスーツを着て、人間が深く潜っていく姿を見ると、誰が潜っていても海洋生物みたいに見えて、美しく、すごくかっこいいなと思ったんですよ。それを、単純にやってみたいなという気持ちと、あと泳げないからこそ、競技の練習すれば、人並みに追いつけるかもしれないという気持ちがあって……。泳げないし、水も苦手、でもフリーダイビングっていう大きな器に自分の身を置いてみたらどうなんだろうって。フリーダイビングをする実力はそのときはなかったけれど、でもあとからゆっくり力をつけていけばいいなと思いました。それで、サークル(東京フリーダイビング倶楽部)に入ったり、フリーダイビングの入門講習(ビッグブルー・松元恵選手)を受けたりするようになったんです。

フェリシモ:
実際にかなづちの状態から世界一の記録を打ち立てるまでに、その過程での壁を乗り越えたエピソードはありますか?

平井さん:
選手として圧倒的に不利なことは「泳げない」ということでした。フリーダイビングの講習を受けて、フィンを履いていれば10~20メートル縦に素潜りはできるようになったんですけど、でも、冬にプールで泳ぐ練習をすると、クロールは25メートルしか泳げないんです(苦笑)。それで、先輩に「体のトレーニングのために水泳ができないと選手としては成長できないし、海の真ん中で、もし船が転覆したら泳いで帰らないといけない。泳ぎを身につけた方がいいんじゃないの」とアドバイスをいただいて……。それでフリーダイビングのトレーニングとは別に地元のプールで、ビート板から始めましてクロールの練習を続けました。1年間週3回くらい通いました。
ほかの選手に比べれば時間はかかってしまったんですが、そのころの生活は仕事後、夜ご飯を食べたら、そのままスポーツクラブに行って泳ぐ練習をして帰って寝て……という毎日。その年のクリスマスイブ(一番プールが空いている日を狙った)に、初めて連続3キロ泳げるようになりました、それで自信がつきました。地味でコツコツした作業が実を結んだ、ひとつの壁を乗り越えたのかなって思います。

フェリシモ:
何も身につけずに潜るフリーダイビングは、危険と隣合わせ。常に、生と死を意識されていらっしゃるんじゃないかと思いますが。

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平井さん:
フリーダイビングは、息を止めて、海の中に潜っていきます。空気や人のいる水面からどんどん遠ざかって……、深く行けば行くほど、まわりには誰もいないし、音も少なくなり自分ひとりだけ。みんなとの距離もどんどん離れて、人間が住んでいる世界から離れていくんです。
だから生きている実感はいつも感じています。
行きの潜行中は瞑想状態で、穏やかな気持ちで潜っていって、プレートにたどり着き、その帰りの浮上中はスポーツをしているという感じです。残されたわずかな酸素で下から上がってくるとき、すごくスタミナがいるんですね。深海(水深40m?)は水圧が高く、浮力が無くなるため動きを止めていると勝手に体が落ちていってしまうゾーンなので、体に力を入れて、フィンで加速をつけていかないといけない。なので、息を止めて神社の階段をかけ上がっているような感覚です。ここで、みんなが待っている上にちゃんと生きて帰らなきゃっていう気持ちをしっかり持っていないと、ブラックアウトという失神とか、そういうリスクが高まってしまうんです。水面に近づけば近づくほど酸素もどんどん減っていって、体も心もギリギリな状態になるんですが、水面に上がって、ロープに捕まって、最初にする呼吸で「ああ、生きてるんだなあ」って毎回思いますね。久しぶりに吸う空気ですからね。ああ、本当に人間は空気がないと生きていけないんだなあ。生きている実感を味わうことができます。

フェリシモ:
その実感によって、平井さんの生き方、生活への取り組み、視点が変わったことはありますか?

平井さん:
私は6~11月までは神奈川県の真鶴で潜るトレーニングをしていますが、例えば、来年の夏でもできるわけですよ。人によっては仕事が忙しくなって「私は今シーズンはお休みします」という気持ちになることもあると思うんですが、私は「今年しかできないかもしれない」という気持ちで取り組んでいます。それが「明日はもう死んでいるかもしれない」とか「来年はフリーダイビングできるような状態じゃないかもしれない」と、毎回毎回今シーズンが最後だという気持ちでいるからです。
多分、それはフリーダイビングを始める前、私が地下鉄サリン事件に遭ったことも大きいと思います。私はあのとき築地駅にいてサリンを吸った被害者なんです。そしてその翌年、おなかに大きな腫瘍ができて、ギリギリな状態で手術をして助かったという体験もしています。地下鉄サリン事件の日、わたしは普通に会社員で、あの電車に乗っていたんです。当時の私は何にも考えないで、当たり前に明日が来るし、当たり前に来年の夏も来ると、普通に生活していたんです。でもあの日、自分が死んでいたかもしれないという体験をしてから、「人生って限りがあるもの」だし、「明日自分は生きてないかもしれない」とついつい何かにつけて考えてしまようになったのは大きな変化でしたね。

フェリシモ:
その経験があったからこそ、いまを前向きに全力で生きようと?

平井さん:
そうですね。できるトレーニングは今年のうちに全部やっておきたいとか、チャンスがあれば、財政的にきびしくても、行っておきたいなとか……。そうしたら、どんどん深度も伸びてきて、日本記録も獲れるようになってきました。

フェリシモ:
ヨーガをされていますが、平井さんご自身が大切にされている考え方、哲学があると伺いました。

平井さん:
もともと自然に興味があって「自然が好き」というところでアンテナを張っていたので、フリーダイビングをされている方と知り合ったり、小笠原に行けたりして、いまに至ると思うんです。常にちょっと気にかかるところにはアンテナを張っておいて、好奇心が持てるものがあったら、とにかくやってみよう、ということをがいつも大事にしています。
昔はすごい人見知りだったんです。どちらかというと消極的。失敗するのが怖かったんでしょうね。やりたいけど、いろいろ考えてやらないで終わってしまうという繰り返しが多かったので、いまは、そういうことがないように心がけています。勇気を持ってちょっとやってみよう、とか、ダメもとでやってみようというふうに思っています。やらないのは、失敗もないけれど得るものもない。「ダメもと」という言葉が好きです。
もうひとつ心がけていることは、(ヨーガの先生の教え)ひとつの井戸を深く掘るということ。いろいろな気にかかったことが、視野を広げると点在していますが、そのひとつを深く掘り続けること。それはとても根気がいること。やり始めるのは簡単なんですが、それを継続するっていうのがエネルギーがいることなんです。深く掘り下げることによって、自分の実になっていくこともあります。

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平井さんの呼吸法を教えていただきます!

潜る直前までやっている腹式呼吸をやってみたいと思います。やり方は簡単です。

(平井さんと会場のお客さまで腹式呼吸実演)

みなさんと一緒にやってみたいと思います。右手をおなかに、左手を胸に置いてください。腹式呼吸の基本は最初は吐き切ることから始めます。鼻から吐きます。上の胸から息を吐いて行きます。おなかの息もなくなったら、今度はお腹をゆるめ吸っていきます。そうするとお腹に自然に息が入りふくらみます。そのまま胸を広げて、気持ちよく息を吸う。息を吐く時は上の部分「胸」から息を抜いていきます、抜いて抜いて吐ききって…最後お腹がへこむように吐ききる。そしたらまたおなかに息が入ります。おなかがふくらんで、胸を広げて。吐く時は肩と胸の力をすとんと落として、そのまままた吐いて吐いて吐いていきますー。吸います、またおなかふくらんで……、胸を広げて……、肩と胸の力をストンと抜きゆったり吐いてゆきます。慣れて来たら手をはずしてやってください。さらに慣れて来たら、吸う息の2倍以上の長さで吐いていきます。吐いているときに心拍が落ちていきます。日常ではイラッとしたり、怒ったり、ということがあると思うんですけど、そういうときは肩、胸の編だけで息をしている、すごく浅い呼吸になっているんですよ。そういうときにぜひいまの腹式呼吸をしてみてください。イラッとしてもこの腹式呼吸を3回くらいすると冷静になれるかもしれません。

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フェリシモ:
今後のフリーダイバーとしての目標を教えていただけますか?

平井さん:
いろいろな夢があります。競技の目標はいけるところまで。ナターリアなど他の先輩選手を見ていると50歳近くまで続けられる、そう思うとすごく希望が持てます。潜れなかったところから潜れるようになって、いま自己ベストは80メートルです。まだいけるような感触があるので、そのためにはどういうトレーニングをして、どれぐらいの期間準備しなくちゃいけないかとか、そういうのを自分なりに研究して、もう少し深みの世界を体験してみたいと思います。
またこのフリーダイビングは、マイナースポーツであるものの私は本当に美しいスポーツだなと思っています。しかも、誰でも深く潜る必要とか、無理に息を止める必要とか全くなくて、その人なりのそのレベルにあった自由なゴールを決めて楽しむことができるマリンスポーツなんですね。それを多くの人に体験していただいて、魅力を伝えていけたらなということも目標のひとつです。
あと来年から、小さな子どもたちのためのスノーケリング教室を開催予定しています。目の前でデモンストレーションをしたり、フリーダイビングの体験をしてもらったり、水に触れる機会を増やしていけたらなと思っています。

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<第2部>

お客さまとのQ&A

お客さま:
水深68メートルは、どのような世界なのでしょうか?

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平井さん:
まず景色は海によって違いますが、潜れば潜るほどだんだん光が届かなくなりまして、ロープの後ろに見える海の色がだんだんと濃くなって行くんですね。それが、沖縄の海であれば青が濃い青、紺色に近くなっていきます。練習場所の真鶴の海は緑色が濃くなって行きます。潜る時手はそのまま手袋をしないで潜るので、指先に触れる海水の温度がだんだん冷たくなっていくんですよね。いまの時期は24~28度くらいが表面温度で、潜っていくと指先がだんだん冷たくなっていって、下の方は、16?18度くらい、水道水くらいの冷たさ。「ああ、深い場所に来たな」っていう感じがします。
圧力は例えば70メートルを潜ると、水圧は8気圧。具体的にどれくらいのものなのかというと、手のひらくらいの面積のところに80キロの圧力がかかるんですね。それがからだじゅうにかかるわけです。全身がいろいろなところからぎゅうっと押されて、真空パックされているような感じです。やわらかいところは、圧力に弱いので潰れていきます。おなかはぺちゃんこになります。空気もどんどん小さくなります。風船を水に沈めると空気が小さくなっていくのと同様で、肺も小さくなっていって、握りこぶしぐらいの大きさになってしまうと言われています。そこで、力を抜いてなすがままに身を任せて、もうフィンキックしなくても水深50メートルくらいだと、肺も小さくなってるので、動かなくても人形みたいに落ちていく。その水圧に対する柔軟性がついてないと肺を怪我したりします。どれだけ胸郭のやわらかさを持っているかということも、選手の潜れるレベルになります。

お客さま:
深く潜れると熱帯魚や珊瑚も見れると思います。海中散歩もされますか?

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平井さん:
素潜りをしていると空気を出さないので、魚たちが逃げないんですよ。魚の群れの一員になったような体験もできます。

お客さま:
イルカと泳ぐ気分はどんなですか?

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平井さん:
イルカが向こうから頭ふりながら喜んで泳いできて、私のまわりを泳いでまたどこかに行っちゃったりとか、あと「一緒に回って泳ごう」っていうふうに誘われるときがあって、それは目を合わせながらアゴをこう(クイッと)やるんですよね。一緒に回ってあげると、すごい喜んで、何回も何回も回り出すんですよ、でも一緒に回ってると私は酔っちゃうんですよね(笑)。たまにイルカの群れと一緒の方向になってゆっくり泳いでいけるときもあって、そんなときは群れの一員になったみたいな気分。そんな感じで遊んでいるときは、近所の犬とわしゃわしゃ遊んでいるような気分になります。

お客さま:
地球環境に関して思われることはありますか?

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平井さん:
心を痛めるきっかけになったのは、海辺の漂着ゴミです。先ほどお見せしたバハマのブルーホールのすぐ隣のビーチがものすごく汚れているんです。この写真、唖然としてしまうくらい、漂着ゴミが激しく流れ着いています。これがショックで……。(中略)
水中で日ごろ練習していて「クラゲかな?」と思ったらビニールだったり……。こういう人間が及ぼしている海への影響をどうしたらいいんだろうと思って、去年マリンアクションと言って、海洋保全の活動を始めました。ウミガメの保全活動をしているNPOエバーラスティングネイチャー(通称ELNA)のパーソナルメッセンジャーとして団体のPR、活動支援をしていくということで、ELNAとトークショーを開いたり、ホームページをつくっています。あと、大会とか練習のときに、仲間内でビーチクリーン活動をしたり、自分たちの水まわりから、少しずつ動いていこうよっていう、その気持ちを広めていく活動を取り組んでいるところです。

お客さま:
なでしこジャパンの活躍が話題になっていますが、プロアスリートとしての環境はまだまだ十分とは言えません。フリーダイビングの世界ではいかがですか?

平井さん:
なでしこジャパンのみなさんは、バイトをしながらがんばられていたと聞いて、ちょっとわかるなと思うところがありました。いま日本国内でフリーダイビングをしている人も、社会人が多く、仕事をしながら休暇を取って練習や大会に参加したり、仕事を終えたあとにプールでトレーニングをして頑張っている人が多いです。
また私はいま、スポンサーを探しているところです。1年に最低2回は海外遠征に行ってるんですけれど、いままでは貯金を切りくずして遠征費に当てていました。例えば大会でメダルを取ったり優勝したりすると賞金があるんじゃないかというイメージを持たれると思うんですけれども、賞金があった大会は過去1回しかなくて……。ほとんどゼロなんですね(笑)。大会の賞金を活動費にあてるっていうことが期待できなくて、大会に行くために貯金をしたり働いたり……という方も多いです。私もフリーダイビングを教えたり、そういうことで何とか捻出しています。
やはり、これからフリーダイビングをもっと多くの人に知っていただいて、この競技の可能性としてスポンサーがつくような競技活動ができるようになったらいいなと思うんです。フリーダイビングはヨーロッパではとてもメジャーなスポーツで、日本はフリーダイビングが入ってきてからまだ10年ちょっと。歴史がまだ浅くて、フリーダービング協会ができたので10年前。これからだと思います。現在、男性のフリーダイビングの篠宮 龍三さんがプロフリーダイバーとして活躍していますが、これからもっとそういう選手が増えて、そこに競技を応援できるようなスポンサーがつけばいいなと思います。私もそれを目指して、こういう活動を通して広めていけたらなと思います。

お客さま:
食事法や生活リズムなど、アスリートとして気をつけていることはありますか?

平井さん:
よく「食事制限はされてるんですか?」とか聞かれるんですが、私の場合は、なるべく多くの栄養素をバランスよく摂るっていうことを大事にしています。例えば、ダイエット、減量をして貧血になっていますと息が持たなくなってしまうんですね。そこの部分には気を使っています。足りない栄養素については、アミノ酸とかサプリメントを摂ることを心がけています。体重が減って皮下脂肪が減り過ぎると、海の中ですぐ寒くなってしまうんです、海で呼吸しているときに寒くなって震えちゃうとリラックスできないんで、ある程度の脂肪はあった方がいいと思っています。なので、何かを制限したりというよりは、いろいろな栄養素をバランスよく、好きなだけ食べるという感じです。
ちなみに競技のときは空腹にして潜るんですよ。そうすると、胃が動きを停止しているので、胃が何かを消化しているときよりは息が持つんですね。本番のときは、どれだけ時間をあければ胃が空になるか時間を把握しておくんですね。私は4時間で食べたものを消化して、胃が空になるんですね。大会ではそれを計算して、競技本番が12時だったら朝7時に起きて、普通に朝ごはんを食べれば本番に栄養も行き届いて、かつ胃が空になっている、だからしっかりスタミナを持って潜れるはずだというような計算をして過ごしています。おなかの循環には気を使っていて、大会の前の晩は炭水化物をたくさん摂って、エネルギーを蓄えるようにして、朝は気持ちよくおなかを空にして……という作業を続けています。朝起きた時間、お通じ、食べたものなど、そういうのも全部メモして記録にして身体のサイクルをデータにしていくということもやっています。
からだのコンディションづくりは、食事に気を使うことと、眠ること。寝ないと船酔いしたり耳がなかなか抜けづらかったりするので、練習前日や本番の前の日はよく眠るようにしています。

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フェリシモ:
最後に会場のみなさまにメッセージをお願いします。

平井さん:
私が泳げなかったところからフリーダイビングに出合っていまに至るまでで、すごく影響を受けた言葉があります。私は自分の生活とフリーダイビングに熱中していくところで、葛藤を持っていたんです。出かけることも多くなるし、家事、仕事がおろそかになってしまいがちなんですけれど、それがいいことか悪いことかも含めていろいろ悩んでいるときに、母親が言ってくれた言葉が「後悔しても時間は戻らないじゃない。いまやりたいことがあるんだったら、精一杯やりなさいよ」と。背中を押してくれたんです。
自分の中では明日はないと全力を尽くそうと思ってはいるんですけど、そういうふうに応援してもらえると、すごくパワーになったんです。
私がみなさんにお伝えしたいのは母の言葉そのものです。限られた人生、限られた時間を有意義に、いまを精一杯生きて、ちょっとずつ進化していきながら、明日の私にバトンを渡していけるような、そういう毎日を積み重ねてほしい。そうして豊かな人生を送れるのかなと思いますし、私もそうしていきたいと思います。

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Profile

平井 美鈴(ひらい みすず)さん<フリーダイバー>

平井 美鈴(ひらい みすず)さん
<フリーダイバー>
*プロフィールは、ご講演当時のものです。
1973年東京生まれ。AIDAフリーダイビングインストラクター・AIDAインターナショナルジャッジ・ AIDA 4starフリーダイバー・ヨーガ講師・東京フリーダイビング倶楽部所属・ 2007~2010年日本フリーダイビング協会理事。
元は、水泳は苦手で海にも興味がなく、1999年小笠原を旅行で訪れた際はライフジャケットを着けないと怖くて海に入れなかった。しかしイルカと楽しそうに泳ぐ人たちを見て、自分もイルカと自由に泳ぎたいと思うようになり、2003年よりフリーダイビング競技を始める。2006年コンスタント・ウェイト・ウィズ・フィンで初めて日本記録を樹立。
その後、毎年日本記録を更新し続け、2010年世界大会団体戦にて日本初の金メダル獲得。海洋種目2種目でのアジア記録・日本記録保持者(2011年2月)。また、2010年NPO法人エバーラスティングネイチャーとパートナーシップ契約を結び海洋環境保全PR活動「Marine Action」を立ち上げた。 趣味は灯台めぐり。
公式サイト「Purna」http://mimidive.com
応援サイトAthlete Yell http:www.spo-navi.jp/athlete/hirai_misuzu/ Twitter:MisuzuHirai

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