神戸学校

神戸学校はフェリシモが主催する「神戸発 生活デザイン学校」です。

  • 渡辺 真由美さん(ヘアメイクアップアーティスト GON.(ジーオーエヌ)主宰)
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「誰だって本当は美人!?~自分の中の『キレイ』の見きわめ」



<第1部>

渡辺さん:
席が近くてびっくりしています。よーくお顔が見えますから。

フェリシモ:
まず最初にヘアメイクアップアーティストの渡辺さんのお仕事を映像やスライドでご覧いただきます。(渡辺さんがヘアメイクされたドリームズ・カム・トゥルーの吉田美和さん、森高千里さん、西山茉希さん、田中美保さん、柴崎コウさん、大島優子さんの雑誌の表紙を飾った写真などを見ていただきました)

このようにたくさんの女優さんやアーティストの方のヘアメイクを手がけてこられた渡辺さんですが、その時に気をつけられている点はありますか?

渡辺さん:
そうですね。女優さんも一般の方も同じなんですけれど、短くて1時間、長くて2時間くらい、だいたい1対1の2人の時間なんですね。で、鏡に向かって、その方の表情も見れますし、自分の顔も見れますよね。最高の状態で、カメラ前に立つ、お客さまの前に立つっていうように持って行けたらいいなっていつも思っています。

フェリシモ:
カメラの前に立った時の姿を想像しているのですね? コミュニケーションも1時間、2時間の間でいろいろと?

渡辺さん:
初めてお会いする方は最初は緊張しますけれど、もし「あまり話したくないんじゃないかな?」って思ったら話さないし、「あ、話すのが好きだな」って思ったらお話します。あとは前もってちょっと調べたりしますね。

フェリシモ:
それはうれしいですよね?

渡辺さん:
そうすると偶然観に行ってたお芝居に出てたとか、いろいろ発見できるので下調べは大切かなと思います。

フェリシモ:
数多くの女優さん、一般の方のメイクを手がけてこられた渡辺さんですが、その中で、渡辺さんのお考えになる美人とそうでない人の違いは何でしょうか?

渡辺さん:
まず美人じゃない方から言いますと、多分あまり笑わない。笑わないということはへの字口、眉間にシワが寄っていると、そういう方は、つまらないから笑わないというのもあると思うんですけど……。つまらなくてもちょっと口角を上げているだけで、人から見たら怒ってるとは思われないじゃないですか。美人な方は、私が思うにはやっぱり自分にちょっと自信を持っている、だからいつも笑顔でいられてまわりに人がいる。それは顔がきれいだからとか、かわいいからとかじゃなくて、まわりの人も明るくさせる何かを持っている人が美人なんじゃないかなって思います。

フェリシモ:
見た目だけでなく内面に自信を持つことが大事だとは思いますが、なかなか持てるものではないと思います。どうやったら持てると思いますか?

渡辺さん:
自分のいいところ探すのがいいと思います。何でもいいんです。もちろん私はヘアメイクの仕事をしているので、初めてお会いした人は顔から探すんですけど……。でも、見た目だけでなく、真面目だとか、おもしろいとか……。私には娘がいて、娘の友だちのお母さんがみんなに「かわいい」って言われているんですね。で、主人が「そうだね。かわいいね」って言ったら、娘が「それはママがかわいそうだ」って言うんですよ。という話を主人から聞いて……。それで娘も「ママがかわいい」って言われたいんだなって思ったんです。どう見ても私はそういうタイプではないので「心配しないで。ママはよくおもしろいって言われるから」って娘に説明しました。見た目で「かわいい」とか「きれい」と言われると、子どもでもうれしいんだなって思ったんですけど、そこだけじゃないんだよっていうことを教えたいです。

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フェリシモ:
内面でも、人のいいところを言ってあげることも大事なんですね。

渡辺さん:
そうですね。みなさんもほめてあげてください。自信につながりますから。

フェリシモ:
女性というのは、いつまで経っても、いくつになっても、美しくいたいというのが本音かなと思います。でも、やはり結婚して、出産をして、自分だけに時間をかけていられないっていうこともあると思います。そういう時に渡辺さんは身だしなみや意識の面で心がけておられることはありますか?

渡辺さん:
老けて見られないようにしています(笑)。どう見られているかわからないのですが、私、意外と若く見られています。年相応はありだと思うんですけど、年より上には見られたくないなって……。

フェリシモ:
そのためは何を意識されていますか?

渡辺さん:
メイクでいうなら肌ですね。パーツはもちろん変えられないですよね、ただ、肌は維持することはできると思うので、ちゃんと顔を洗う、汚れを落とす、あと保湿は重要だと思います。

フェリシモ:
時間がなくてもそこだけは……。

渡辺さん:
はい。私酔っぱらって帰っても、顔だけは絶対洗います。汚れはその日のうちに落とします。

フェリシモ:
今からの季節も日焼けも大敵だと聞きますが……。

渡辺さん:
日やけ止めは1年中しないとダメなんですよ。お洗濯物を干す少しの時間も、冬でも日焼け止めをしてください。いいのがたくさん出ているので、手軽にしてみてください。

フェリシモ:
どんな女性でも年齢の変化があると思います。それに応じてヘアメイクも変えていくのがいいのでしょうか? どういうタイミングで変えたらいいでしょうか?

渡辺さん:
肌がくすんできたらまず変えます。それは下地を明るい色に変えてみるとか。肌が明るいと全体が明るく見えるじゃないですか。てっとり早いのはお肌です。顔の面積を多く占めるのが肌じゃないですか。

フェリシモ:
男性のみだしなみはいかがでしょうか?

渡辺さん:
清潔感を持つのが大切なのと、どちらかというと異性からのアドバイスを聞くといいと思います。同性だとあまりこだわらない方もいらっしゃるので、男性は、女性に聞いてみたらいいと思います。男性もネイルサロンは行ったりする時代ですしね。きれいになるのはいいことだと思います。

フェリシモ:
渡辺さんは若い女性をターゲットにした雑誌でメイクページを担当されています。読者のいつものメイクに少し手を加えて、よりステキに見せる技を披露しています。その事例を少しご紹介します。

(スライド)

フェリシモ:
ビフォーです。

渡辺さん:
きれいな方なんですが、ちょっとキツい印象を持ちました。目元とか眉の形も少し強い印象です。

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フェリシモ:
そのイメージを変えた写真がこちらです。

渡辺さん:
かなりふんわりしたイメージになりました。これは、眉毛をぼかして、やさしい感じにしたのと目元もすっきりしてますね。前髪をちょっと隙間をつくりました。前髪ってカーブするだけでやさしい雰囲気になりますよね。ヘアスタイルもご本人のヘアをちょっとくずしただけなんですよ。人にどう見られたいかって大事で、このくらいの年齢の方って、男性からもてたいじゃないですか? ビフォーとアフターだとアフターの方がいいですよね。

(スライド)

フェリシモ:
次のビフォーは前髪からもわかるように個性的な雰囲気ですね。それをこのように変えました。

渡辺さん:
スタイリッシュになりました。目元に色を使って、個性的にありながらメイクしました。黒い髪なので眉毛が目立ちますよね。

フェリシモ:
少し手を加えるだけで、こんなにも変わるんですね。

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渡辺 真由美さんによるベースメークの実演!

その1.ベースメイク編

フェリシモ:
今からこれまでのお話をふまえ、ベースメイクの実演をしていただきます。今回はビフォーアフターがわかりやすいように顔の半分にメイクをしていただきます。

スタッフ:
よろしくお願いします。

フェリシモ:
お肌の悩みはありますか?

スタッフ:
毛穴が目立って、キメが粗い気がするということと、オイリーな感じ、吹き出物が気になっています。

フェリシモ:
それでは渡辺さんに、半分だけメイクをしていただきます。よろしくお願いします。

渡辺さん:
みなさん、普通にスキンケアをしていると思います。まずは化粧水。
化粧水はコットンでも手でもいいです。私が今コットンを使っているのは、彼女が「毛穴が気になる」とおっしゃっていたので、そういう時にはコットンに化粧水をつけて、これをはがして2~5分くらい貼っておくんです。気になるところ重点的に貼っておいて、その間に髪の毛とかのセットをしてください。昔は強くパッティングとか流行していたじゃないですか? それはやりません。なるべく肌に負担をかけないようにやさしくしてください。細かいところもしてください。そうしましたら、次に乳液。乳液でふたをします。

フェリシモ:
ふたというのは?

渡辺さん:
美容液でもいいんですよ。化粧水って水分なので蒸発してしまいますよね。乳液で上から油分を与えます。量は多過ぎないように。多いと化粧くずれの原因になります。乾燥する部分は多少多めにしてください。ニキビって油分が多い人がなると思うじゃないですか。でも意外と乾燥ニキビもあるんです。洗い過ぎでなったり……。その辺を見極めないと……。

フェリシモ:
見極めはどういうふうに?

渡辺さん:
やってみればいいんですよ。油分を与えてみて様子を見るんですよ。余った乳液は首にも塗りますよー。美容液も塗ってもいいのですが、会場はスポットライトも当たって暑いので、下地に行きます。下地はちょっと明るめで少しパールが入っているのがおすすめです。で、量は全部の顔をする場合はパール粒くらいです。私はこういうふうにスタンプ状にべたべたと置いて行きます。均一に下地を塗るためには、5点置きよりスタンプ状に塗るのがよいと思います。そして、下地は乾きやすいので、急いで素早く塗るのがポイントです。強く引っ張らないように、トントンと叩きながら塗っていきます。中心から外側にのばしていきます。生え際は自然にのばします。残った下地は鼻のまわりに。目の下も忘れずに。細かいところは指1本で。下地を塗った状態で顔の色が明るくなっているのが分かりますか? 下地もSPF効果もあるものが多いです。
次、ファンデーションに行きます。下地で肌が明るくなるので、ファンデーションも明るい色を選ぶと、白くなり過ぎてしまい、首の色と違ってしまいます。白いのと明るいのは違うので、逆に老けて見えてしまします。なので、エラ、アゴの辺りで肌色をチェックします。手の甲もポイントです。顔の近くで手の甲を持っていった時に、顔の色と手の甲の色が違う時もありますので、気をつけてください。撮影の時には、若干黒めに仕上げます。なぜかというと、照明が当たるので、顔が真っ白になってしまうんです。
これは、さっきの5点置き、頬の中心にしっかりファンデーションがついているとすっきり見えます。中心からのばしていきます。リキッドファンデーションの方は多めに塗っても大丈夫。あとでスポンジで取ります。手でのばしていきます。おでこは生え際は薄めに、指に残ったファンデーションで目のまわりを塗って行きます。鼻の下も忘れないで。気になっていたニキビ跡は、叩き込むように塗ります。

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毛穴は、年齢とともに下向きになり、楕円形になっていくんです。だから毛穴が目立つようになっちゃんうんです。下から上に逆らうように塗って毛穴を埋めていきます。スポンジで馴染ませます。スポンジで塗ってもいいんですよ。ちょっと変わってきましたね。馴染むと肌って厚化粧に見えないんですよ。
では次にコンシーラーを使っていきます。目の下のクマの濃い部分にコンシーラーをのせます。目のまわりの赤いクスミも指でぼかしていきます。小鼻、ここもコンシーラーでカバー。ほうれい線も明るい色のコンシーラーをひゅっと入れて線にして指でぼかしていくと、影になっているところが前に浮き出てきます。ニキビ跡もコンシーラーで……。いつもは何を使っていますか?

スタッフ:
パウダリーです。

渡辺さん:
そうなんですね。ただ彼女の今のお肌にはリキッドの方がいいと思います。で、これからパウダーで押さえていきます。パフにパウダーを揉み込んで、ポンポンと置いていきます。すごい軽いパフなんですよ。それでパフを折って、先端を使って目頭小鼻目の下を押さえていきます。それからブラシを使って、仕上げていきます。熊野筆です。ここまででファンデーション、パウダーまでの仕上がりです。
ではチークもしますね。チークもブラシにたっぷり取ります。クルクルと……。そして1回ティッシュにオフします。余分なチークを取ります。中央から1.2.1.2.という感じ、丸くする感じに入れていきます。肌に立体感が出て明るく見えます。チークは必須アイテムですからね。チークのまわりを必ず、さきほどのスポンジでちょっとぼかします。そうすると肌に馴染みますので、チークだけ濃いとか言われなくなります。目の下と鼻筋にちょっとハイライトを入れると、肌も明るくイキイキします。

フェリシモ:
いかがですか?

スタッフ:
この右半分の顔が私の人生の中でいちばん自信のある肌になりました。

フェリシモ:
気になっていた3つのポイントはどうですか?

スタッフ:
いちばん嫌だったニキビ跡が、どの角度から見ても気にならないなという感じです。オイリーというよりは輝いているようにも感じます。

渡辺さん:
テカリとツヤは違うんです!

フェリシモ:
リキッドファンデーションがいいとおっしゃってくださいましたが、その理由はありますか?

渡辺さん:
二ギビ跡があるということで、パウダリーだと肌の出っ張っている部分に粉が多くついてしまうんです。毛穴に粉が入らず、表面だけを覆っているという状態になります。パウダリーだと隠したつもりでも隠れないんです。

フェリシモ:
それでは次に、お客さまの中からも2名モデルになっていただきます。まず、最初のお客さま、よろしくお願いします。メイクでお困りの点を教えてくださいますか?

その2.アイメイク&チーク編

お客さま:
お化粧を初めて10年以上経っていますがメイクがあまり変わっていません。なので、年齢にあったお化粧ができたらいいなと思っています。

渡辺さん:
十分かわいらしいです。年齢がわからないですね。

お客さま:
もうすぐ31歳になります。

渡辺さん:
お肌もきれいですし、目もくりっとしてます。ひとつ直すとしたらチークの入れ方がちょっと若いです。色に使い方とか入れ方を少し変えるだけで印象は変わると思います。小粒な目元に感じるので、幅を出すためにアイラインを入れてあげるといいと思います。さきにチークを落としますね。今日は乳液でお化粧を落とします。お化粧のノリが悪い冬場とか、思い切って乳液で落とすと、ずごくしっとりします。少し乾燥肌ですね。乾燥肌の方もリキッドファンデーションがおすすめです。

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では、眉毛を変えます。端を足して長さをのばします。メイクの学校に行っている時に「眉毛は額縁」って教わったんです。眉毛の存在はすごい大事です。あと、目の丸みに対して、わりと直線的なのわかりますか? ちょっと丸みがあった方が大人っぽい感じになると思います。そういう骨格なので。眉毛で印象は変わりますので、結構時間をかけてていねいに描いていきます。
次は目元です。まず薄い色でまぶたを明るくします。ちょっとミルク色をまぶたにつけると肌が明るくなるし、ほかの色ものせやすくなるので、ひとつそういう色を持っているといいと思います。そのあとには薄い色から濃い色をどんどん塗って行くと失敗しないので…。あまり色を感じさせるメイクはしなくていいと思うのですが、目の際を濃くするだけでキリッとします。この時に目が丸く幅がない人は、少し長めに描くと、長く見えます。アイラインは、リキッド、ジェルとかいろいろありますが、落ちやすい人はジェルライナーがいいと思います。茶色のラインをまず引いて、その後リキッドをまつ毛の間に描いていきます。目尻から行きますね。5ミリくらい外側にのばします。それをどんどん内側にちょっとずつ塗っていきますよ。この時線をきれいに描こうと思うじゃないですか? 描かなくていいんですよ。綿棒でのばしたり、さっき使ったチップでぼかしたりもできるので、そこはそんなに気にしないで思い切って描いてください。
次にリキッドで線を点で、まつげの上に線を描くんじゃなくて、まつげの間に描きます。自分でやる時もまぶたを持ち上げて、そうすると線というふうには出ないんですよ。これを線で描いちゃうと、がたがたになっちゃった、とか気になるじゃないですか。でもまつげを増やすっていう気持ちで描くと失敗しないんですよ。年齢を増すとどうしてもさみしい目元になっちゃうので、黒のリキッドをちょっと入れるだけで、だいぶ変わります。これも目尻をちょっと長くしてすっと描きます。そしたら、綿棒の先を少しつぶして細くして、しゅっと抜きます。キリッとしてきましたね。ちょっと上を見て下さい。目の下にアイシャドウをちょっと入れます。そして、目頭だけを明るくします。涙袋を全部するとアイドルの人みたいになっちゃってやり過ぎになるので、ちょっと目頭だけに入れると明るく見えます。目が白く見えるんですよ。それはポイントです。
ホットビューラーで上げます。マスカラをした後、ビューラーで上げるとまつげが折れちゃったりするので気をつけてください。目が丸いので目尻を強調してください。横幅が出て目が大きく見えます。まつげは放射状に上げます。
そしたら次にマスカラ。マスカラは必ずティッシュでオフしてください。ダマになりますので……。3秒くらいおいてすっと抜く、3秒くらいおいて上に抜く、目尻側はまぶたを持ち上げて、下からこう上へブラシの先を使って塗ってください。
目の下も……。まず縦につけます。下まつげは短いので、まず縦でキャッチします、で、横でボリュームを出します。ちょっとしたことなんですけれど、やりすぎずに見えないけれど、印象的な目元になりますよね。どうですか? 目がキリッとしましたね。アイシャドウって意外と簡単なんですよ。薄い色から濃い色に……。パレットになっているとわかりやすいのでひとつパレットを持っているといいと思います。最近はやり方も書いてありますからね。

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次にチークを入れます。側面にも入れ、輪郭をシャープに見せます。入れ方は、ほお骨の高い位置に斜めに入れます。側面に色がのってシャープに見えます。三角形を意識して描いてください。
できました!

フェリシモ:
ご覧になっていかがでしょうか?

お客さま:
本当に、全然違いますね。目の感じが全然違うので、びっくりしました。

その3.アイメイク編

フェリシモ:
それでは、お2人目のお客さま、お越しください。メイクでお困りのことはありますか?

お客さま:
今までほとんどメイクをしたことがないのですが、どういったアイメイクをしたらいいか教えていただけたらなと思いました。

渡辺さん:
ファンデーションは塗っていらっしゃいますか?

お客さま:
メイク時間1分くらいです。

(会場:笑)

渡辺さん:
最速ですね。ファンデーションも薄めですけれど……。エクステをつけていらっしゃいますね? 時短ですね。眉毛が細めですね。眉毛をもうちょっと描きますかね。やっぱり、まゆ毛に太さと毛の力強さがあると若々しい感じに見えるんですけど、どんどん細くなっちゃいますよね。角度が少しついている方が女性らしい感じに見えます。顔って、骨格に角度がついているじゃないですか? だから横から見るとまゆ毛がすごい上がっている人がいるんです。顔は正面だけじゃなく横顔もときどき見てあげてください。眉毛もペンシルとパウダー両方を使うと簡単です。まゆ頭が太いと若々しく見えますよね。まゆが細い方って、意外と太くするのが怖いんですよね? 描く時はなるべく下を描いてください。上を描くとわざとらしくなっちゃうんです。だいぶ立体感が出てきました。
アイシャドウは明るめの色から入れて行きますね。ちょっと目の下をカバーしますね。目の下がくすんでいるとアイシャドウの色がきれいに出ないので……。

フェリシモ:
まゆ毛は髪の色と一緒の色がいいですか?

渡辺さん:
黒髪の場合に黒いまゆにしたらすごいじゃないですか。黒髪の人は、オリーブ色は使いやすいと思います。ではさっきも言いましたミルク色を、まぶたと目の下にも入れます。明るい洋服を着ていらっしゃいますので、キラキラしたものをのせます。薄い方から順番に塗っていきます。ピンクがかったブラウンを塗っていきます。二重の内側を占めることにより、この色は二重の幅より広めに塗ります。指でぼかすのもいいと思います。それから、グレーを目の際に入れます。目の際に濃い色を入れます。さっきと同じようにアイラインを入れます。今回は、ブルーのアイラインを入れます。夏は涼しげに見えてすごくいいです。ブルーって白目をきれいに見せる効果もあるんですよ。黒ほど強くないし……。そしたら、リキッドラインを入れて行きます。

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フェリシモ:
まつげを増やすイメージで……?

渡辺さん:
まつげも年齢とともに抜けて行くんですよね。なので、アイラインの部分があった方が印象的な目元になります。ステキです!そして目頭に明るさをプラスしますと、一気に変わりますよね。ペンシルの上からリキッドを描けば失敗しないので、大丈夫です。下まぶたは何もされていないので、下まつげ用の小さいマスカラで塗ってください。少しだけ、黒い印象を与えるといいですね。だいぶ印象が変わりましたね。

フェリシモ:
ありがとうございました。いかがですか?

お客さま:
半分違う人みたい。

渡辺さん:
まゆ毛を変えるとすごく変わるので、まゆ毛から挑戦してもいいと思います。エクステをしていらっしゃるので、マスカラは省いてもいいじゃないですか。
目元がイキイキしてきました。

フェリシモ:
ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。少し手を加えるだけで、こんなに変わるものなんですね。自分でできそうな手順、テクニックを今日みなさん家に帰って実践して行けたらなと思います。

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<第2部>

お客さまとのQ&A

お客さま:
目が一重で細く小さいのですが、おすすめのメイクはありますか?

渡辺さん:
私も一重なので、一重メイクは得意です。一重の場合、アイシャドウもアイラインも見えない、マスカラをたくさん塗っても、まぶたに埋もれてちょんちょんちょんとしか見えないんです。
ポイントは、まっすぐ鏡を立てて、まっすぐ顔を見てください。そうすると線が見えてきます。二重の方がある線が出て来るので、そこに太くチップで濃い色をがばっと塗ります。まっすぐ前を見て開いた状態で、太い濃い線が影に見えるんです。そこまでは塗ってもいい、目をつぶるとすごい太いんですが、それはそれでアジアンビューティーってことで。すごく大きく見えますよ。あえて丸くする必要はないと思うんです。切れ長の目立ったら切れ長にしたらいいと思うので、アイラインを太めに、アイシャドウも太く濃くするのがおすすめです。それと色を楽しみたかったら、目尻だけにきれいな色を入れるとお似合いだと思います。

お客さま:
クマが気になります。赤クマ、青クマ、茶クマなど、どのように判断し、対応すればいいですか?

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渡辺さん:
青クマは血行不良です。なので、マッサージしたりアイクリーム塗ったりして刺激を与えることが重要です。だいたい補色と言われている色があっって、青だと黄色とか、そういう色で、コンシーラーだけだとカバーできないんですが、オレンジ色をまず塗って、その上に、ベージュのコンシーラーを塗るとクマが隠れたりしますので、1色で隠そうと思わないで、2色とかを使うとカバーできます。

お客さま:
年齢とともに目の印象が薄くなり肌もくすみがち。がんばってメイクをすると「がんばった」、「厚塗り」になります。ナチュラルに若々しいメイクのコツを教えてください。

渡辺さん:
下地にパール入りの明るめの色を使うだけで、かなり、くすみが取れます。5割は取れたと言ってもいいくらい。まずパール入りの下地を使うということ。あとファンデーションやコンシーラーなんですけれど、厚塗りになってしまう方って、隠そうと思って塗ってしまうと思うんですね。きれいなところは、本当に薄づきで大丈夫ですので、すべてを隠そうと思わないで、大抵の人はアゴのこういうところはすっごくキレイなんです。あとおでこの生え際とか。その辺りは薄くして、ほかのところをカバーする、というふうに考えていただけたらと思います。

お客さま:
出産してから、仕事に対する考え方は変わりましたでしょうか?

渡辺さん:
すごく仕事も大好きで子育てもちゃんとやろうと思ったんですが、仕事はやはりセーブをしました。まず、子どもが小さいころは、海外出張、泊まりのロケをずっと断ることも多かったです。
自分の中で葛藤があるんですよ。仕事が大好きで婚期も出産も遅くなっちゃったんですけれど、やはり仕事は続けたいと思っていたので、休むと仕事がなくなってしまうという危機感も常に持っていました。子どもは子どもで、「お母さんがいないとさみしい」と後追いをしてみたりするんですが、最後は「働いているお母さんが好き」と思ってもらえるようになろうとがんばろうと思いましたので、自分にできないところは、夫や義母などいろいろな人に手伝ってもらって続けていられるので、ひとりでがんばろうとはまるで思っていないし、人の力を借りないとできないんだなと思っているので、最終的には考え方は変わっていないのかと思っています。言わないでほしいんですけど、娘は私のことを自慢してくれているみたいです(笑)。

お客さま:
どうして人をきれいにしたいと思ったのでしょうか?

渡辺さん:
小さい時から祖母に「女は手に職だ」と言われて育ってきましてた。そうなのかなと思っていたのですが……。髪の毛とかにすごく興味があって、高校生の時は、右と左の長さの違うアシンメトリーな髪をしてみたり、妹の髪もアシンメトリーにカットして、「学校に行けない」とすごく泣かれたり……。でも、そういうのがすごく好きだったんですね。あと洋服も好きで、ファッション雑誌も好きでした。東北には、洋服を買うお店がなかったんです。なので、よくプレゼントに応募して当たるとすごくうれしくて……。あと、ワンピースをトップスに変えてみたりといったリメイクもしていました。
そこから美容師になり、常に自分の居場所を小さい時から考えていて、どうやっていたら自分らしく楽しくいられるのかなって思ったら、「人に喜ばれる仕事がしたい」、それで手に職ということもあり美容師を選び、そこからヘアメイクになっていくんですけど、天職だと思っています。

お客さま:
渡辺さんのパワーの源は何でしょうか?

渡辺さん:
もちろん、そこで家族って言うんだと思いますが、家族は置いといて……。やっぱり、人に喜んでもらえる仕事をしていることがすごくうれしいです。仕事をした後に、鏡を見た後「変わった」「きれいになった」「撮影楽しかった」と言われる、それが私のパワーの源です。

お客さま:
渡辺さんにとって、メイクの意味は何なのでしょうか?

渡辺さん:
小さい時から自信があったわけではなく、さきほども申し上げたとおり、「かわいい」とか言われたこともなく、もちろん「きれい」、「スタイルがいい」とかもまったくなかったんですけど、それでもいいじゃないか、おもしろいだけでもいいかな?と思っているし……。人にきれいになってもらう仕事に就いて、メイクをしてあげるっていうことで、その人が一瞬で変わるんです、それが表情に表れます。どんな方をメイクしてもそうなんです。下がっていた口角がキュッと上がって、自分に自信が持てて、そうすると同じ洋服を着ていても、全然違う洋服にも見えますし……。メイクって魔法だなって思います。

お客さま(男性):
女性に好かれるにはどうしたらいいですか?

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渡辺さん:
プライベートなことを言いますと、夫に割とダメだしします。「パンツの丈が短すぎるよ」とか「その靴と靴下合わないんじゃない?」とか言いますね。旦那さんはそのアドバイスを聞いてくれます。自分だったらわからないので、異性に言ってもらうのがいいと思います。好かれたいと思ったら、自分から聞いた方がいいと思います。雑誌とか見て、そのファッションがステキだなと思ったら、それに近いものを着てみるとか、髪型を変えてみるとか、試してみるのもいいと思います。

フェリシモ:
最後に今この瞬間から美しくなるために、みなさまに応援メッセージをいただけますか?

渡辺さん:
多分、今日の講演に来てくださった方は美しくなって帰られると思います!
メイクは本当に魔法です。間違っていてもいいので、とにかくやってみる、そうすると自分に自信が持てます。自分のいいところを探して、メイクをしてみて、そうすると心が明るくなります。そうするとまわりの人たちも明るくなります。ステキな人を見ると、うれしくなりますよね。そんな魅力的なみなさんになって、まわりにたくさん人が寄ってくるようなみなさんになってもらえたらいいなと思います。

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Profile

渡辺 真由美(わたなべ まゆみ)さん<ヘアメイクアップアーティスト GON.(ジーオーエヌ)主宰>

渡辺 真由美(わたなべ まゆみ)さん
<ヘアメイクアップアーティスト GON.(ジーオーエヌ)主宰>
*プロフィールは、ご講演当時のものです。
山本浩未氏に師事の後、フリーとなり1994年GON.を設立。現在は『mina』をはじめとする女性誌のファッションやメイクページを中心に、広告撮影、コンサートツアー、企業とのコラボレート商品開発、メイクアドバイス講座、講演などで活躍中。簡単なのに効果絶大な若返りメイク術には定評がある。数々の女優、タレント、アーティストのヘアメイクを手がけ、やり過ぎないのにきちんとして見えるナチュラルメイクのテクニックと、持ち前の明るいキャラクターには著名人のファンも多い。
著書に『今さら聞けないメイクの正解―ナチュラル&若見せメイクの達人 渡辺真由美が伝授!』(主婦の友αブックス) 、『大人のナチュラルメイク』(主婦の友社)、『なりたい自分になる ヘア&メイクの基本』(Gakken)などがある。

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